名脇役で節目の1勝 “何でもござれ”のソフトB明石は「出たところでハッスル」

名脇役で節目の1勝 “何でもござれ”のソフトB明石は「出たところでハッスル」

ソフトバンク・明石健志【写真:編集部】

主役が打たなくても…通算1000勝目をもたらした打のヒーローは明石

 主役が打たなくても、脇役が打つ。ソフトバンクの強さの一因が見えた一戦だった。15日のオリックス戦(ヤフオクD)。この日の打のヒーローは、明石健志だった。

 2回。1死一、二塁で打席に立つと、オリックスの先発・金子千尋から右中間を破る先制の2点適時三塁打。2ボール2ストライクからの7球目。追い込まれてから2球ファールで粘った末に、値千金の一打を放った。1点差に迫られた8回には1死三塁から中前への適時打。リードを2点に広げる価値あるタイムリーだった。

 この日は2安打3打点。3番に入った中村晃が4打席ノーヒット、4番の柳田悠岐も4打席ノーヒットと中軸に当たりが出なかった中で、7番に入った明石の働きは大きかった。試合後は「(金子は)チャンスが何回もある投手じゃない。そのチャンスで回ってきたので、何とか、という気持ちだった」と振り返った。

 今季はこの日で67試合目の出場。2003年のドラフト4位で今季で14年目を迎える31歳だが、チームの中では決して不動のレギュラーという立ち位置ではない。今季は1番、2番、3番、6番、7番を務め、一塁、二塁、右翼とチーム状況によって様々なポジションを守る。

打撃も守備も日々、役割が変わるが…「別に何とも思わない」

 日々、その役割は変わる。難しさはあるはずだが、「この前も7番を打ったし、最近は何も思わないですね。(守備も)今は別に何とも思わない。出たところでハッスルしようかな、と」と笑い飛ばす。明石に限らず、高田や川島しかり、この日、一塁で先発した福田しかり。剥離骨折の内川聖一を欠く中で、打順、守備ともに“何でもござれ”のプレーヤーがいる。また、そういった選手が、主軸のバットが湿った試合でたびたび結果を残すのだ。

 ソフトバンクホークスが2005年に誕生してから、この白星で球団通算1000勝に到達した。明石はダイエー時代の2004年入団。「逆にここは避けたかったんですけどね。松田さんが、ギータ(柳田)がいいかなと思っていた」と明石自身は言うが、「ソフトバンク」としての全13年を知る数少ない男が、節目の勝利を飾るヒーローとなったのも、何かの因果だろうか。

 楽天が敗れたため、マイナス1.0ゲーム差の2位から、首位を奪い返して2ゲーム差とした。V奪還を狙うソフトバンクは“名脇役”たちも、チームを支える重要な役割を果たしている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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