シーズン100安打達成回数から見る好打者の系譜…現役最多、歴代最多は?

シーズン100安打達成回数から見る好打者の系譜…現役最多、歴代最多は?

阪神・鳥谷敬【写真:Getty Images】

阪神の鳥谷など、現役では13回達成が4人

 シーズン100安打は、レギュラー野手にとって大きな目標だ。シーズンを通じて出場し、チームに貢献しなければ達成できない記録だからだ。今季のNPBでは、8月17日現在、パ12人、セ15人が“大台”に達している。

 8月12日、阪神の鳥谷敬が13年連続で100安打を記録した。100安打を13度達成した選手は、現役では楽天の松井稼頭央、広島の新井貴浩、巨人の阿部慎之助と並ぶトップタイ。阿部は現在85安打なので、今季中には単独1位となる14度目を記録する可能性が高い。

 この4人に、先日2000本安打を記録した中日の荒木雅博が11回で続き、10回は福浦和也(ロッテ)、内川聖一(ソフトバンク)、村田修一(巨人)、今江年晶(楽天)、中島宏之(オリックス)、坂本勇人(巨人)となっている。

 また、鳥谷は阪神の選手としては藤田平の14回に次いで歴代2位。来年もレギュラーを維持すれば、藤田の記録に並ぶことになる。

○NPBの100安打達成回数ランキング

21回 王貞治
20回 張本勲
18回 野村克也、土井正博、福本豊
17回 長嶋茂雄、衣笠祥雄、山本浩二、門田博光、落合博満
16回 立浪和義
15回 川上哲治、榎本喜八、高木守道、有藤通世、金本知憲

今季は1年目の源田と京田がすでに100安打超え

 王貞治は通算安打数では3位だが、2年目の1960年から引退する1980年まで21シーズン連続で100安打以上を続けた。一本足打法になって本塁打を量産するのは1962年シーズン中からだ。1960年当時は三振が多く「王、王、三振王!」と言うヤジが飛んだ時代だが、当時の水原監督は成績が上がらなくても王を使い続けた。

 2位はNPB最多安打記録を持つ張本勲。1年目の1959年から1978年まで20年連続で100安打を超えた。

 3位以下も大選手が並んでいるが、デビューから引退まで全てのシーズンで100安打を打ち続けたのは、長嶋茂雄だけ。もちろん、すべて規定打席以上だった。いかに長嶋がエリート選手だったかが分かるだろう。

 山本浩二は、長嶋を上回るデビューから引退まで18年連続で規定打席に到達したが、1年目は88安打にとどまっている。

 このランキングに入った16選手のうち、土井正博、立浪和義、有藤通世、金本知憲を除く12人が野球殿堂入りしている。外国人選手では、現DeNA監督のアレックス・ラミレスの12回が最多だ。

 100安打以上は、1936年のプロ野球開始から2016年まで、延べ3940回記録されている。それほど難しい記録ではないが、これを5年、10年と続けるのは至難の業だ。

 昨季1年目で100安打を記録した選手は2人いる。楽天の茂木栄五郎(118安打)と、阪神の高山俊(136安打)だ。今季の茂木は85安打、高山は79安打で、まだ100安打に達する可能性は十分にある。

 また、今季は西武の源田壮亮(114安打)、中日の京田陽太(113安打)が、1年目にして早くも100安打に達している。彼らはどこまで100安打達成回数を伸ばすだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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