悔しさは「当たり前にあった」 ハム中田の意地の一発に涙ぐむファンも

悔しさは「当たり前にあった」 ハム中田の意地の一発に涙ぐむファンも

15号2ランを放った日本ハム・中田翔【写真:(C)PLM】

札幌ドームで2か月ぶり一発

 日本ハムの中田翔内野手が18日、本拠地での西武戦で15号2ランを含む2安打3打点。4-0の快勝に貢献した。

 屈辱を力に変えた。6回1死二塁で回ってきた第3打席。カウント1-1から西武・野上の139キロ直球を豪快にフルスイングして、左翼席へ叩き込んだ。「完ぺきではありましたね」と言う納得の15号2ラン。スタンドでは思わず涙ぐむ熱狂的なファンが何人もいた。

 3回の第2打席、目の前で3番の大谷が敬遠気味に歩かされた。2死一、二塁で打席に入り、強振したものの捕邪飛に倒れた。

「悔しさというか。もちろん、当たり前にありました」。試合後に落ち着いた口調でそう心境を明かした中田。溜飲を下げた6回の2ランの後も集中力は切らさなかった。8回1死二、三塁の好機には三遊間を破る適時打でダメ押しの追加点。4番の意地が際立った。

打率低迷、打点もリーグ9位タイ「ふがいない、頼りない」

 本拠地での本塁打は6月23日楽天戦で2発放って以来約2月ぶりだった。「久々というよりも札幌ドームでは4本くらいしか打ってないので話にならない」。自嘲気味に話した後にこう続けた。

「それでも応援してくれる人のためにだけにやりたい気持ちがある。自分のモチベーションはそこにしかない」

 打率.214はリーグ最低。得点圏打率も.212で、昨季タイトルを獲得した打点もリーグ9位タイの56にとどまっている。

「今年に関してはふがいない、頼りないバッターなのに声援を送ってくれる皆さんに毎試合ありがたいと思っています。少しでも喜んでもらえたら良かった」

 優勝を争い、タイトルを争っていた昨季から一転、苦しい状況にある今はファンの声援を心の支えにして、打席に立ち続ける。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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