「ミギータ」ことホークス真砂の覚醒はいつ? 1軍でつかんだ“秘密”のヒント

「ミギータ」ことホークス真砂の覚醒はいつ? 1軍でつかんだ“秘密”のヒント

ソフトバンク・真砂勇介【写真:荒川祐史】

覚醒が期待されるホークス真砂、1軍デビューでプロ初本塁打も再び2軍へ

 覚醒を期待されたシーズンだった。ソフトバンクの真砂勇介外野手。昨秋の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」でMVPを獲得し、一躍脚光を浴びた。柳田悠岐に似た類稀なる身体能力を誇ることから「ミギータ」の愛称も認知されつつあった。

 だが、蓋を開けてみれば、2017年は苦難のシーズンとなっている。オフには柳田が行うグアム、広島での自主トレに同行し、イロハを学んだ。春の宮崎キャンプでも主力の集うA組に抜擢され、連日、日が暮れるまでバットを振り込んだ。だが、そんな23歳は、高い壁に直面した。

 オープン戦。なかなか結果が出ない。2軍とは違う1軍の投手のハイレベルなストレートに苦戦。8試合に出場して、13打数2安打。打率.154に終わった。結果でのアピールが求められるオープン戦で結果を残せず、開幕前に2軍行きを命じられた。そこからのファームでの日々も、苦労と試行錯誤の日々を送っていた。

 ようやく初の1軍昇格を果たしたのは、オールスターも終わり、8月も目前となった7月26日のことだった。7月30日の日本ハム戦(ヤフオクD)でプロ初出場。「9番・右翼」で初先発だった。8月3日のオリックス戦(京セラD)では、第2打席にプロ初安打で、初本塁打となるソロ本塁打を放ったが、1軍で得た13打席で、放った安打はこの本塁打だけ。実は初本塁打を放ったオリックス戦前日に右肩に炎症が出て痛みを抱えていた。それもあって、8月15日に再びのファーム行きを命じられた。

 大きな期待を寄せられていた今季。初めて1軍のグラウンドに立ち、初安打初本塁打も記録した。ミギータこと、真砂は何を感じ、何を思ったのか。

通用した部分は「ない」も…つかんだ「ヒント」

「1軍であんなに打席数をもらえると思っていませんでした。いい経験をさせてもらいました。勉強するところがまだまだたくさんあるなと感じました。相手の配球とか、調整の仕方とか、いろいろあります。何をしないといけないのかが分かった」

「通用した部分? ないです。まだ通用しない。自分ではまだまだかなと。それがあったら、1軍に残れていると思うので。ただヒントは掴んだような気がする。何か? それは秘密です。言ってはダメなので(笑)」

 3試合にスタメンで出場した。13打席で1安打。だが結果以上に、感じられた課題は大きかったようだ。ファームに降格して迎えた最初の試合となった18日のウエスタンリーグ・中日戦(タマスタ筑後)では、いきなり8号3ランを放って、結果を出した。150キロを超える球速を誇る中日・福谷浩司との対戦で、これまでの課題だったストレートをはじき返した1発だった。

「今日打ったのはストレートですし、ストレートを打てるようにはなっている。どう打っていたからダメだったか、とかを考えてやっていかないといけないですから」

 まだ課題はたくさんある。ただ、それは1軍を経験をした上で見つけられたものでもある。真砂の研鑽の日々は続く。1歩ずつ、地道にステップアップしていく。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)