ホークス不動の遊撃・今宮が見つけた“芯”、課題の打撃がようやく開花

ホークス不動の遊撃・今宮が見つけた“芯”、課題の打撃がようやく開花

ソフトバンク・今宮健太【写真:荒川祐史】

鉄壁の守備力を誇る8年目、打力アップに指揮官「成長が見られる」

 確実に進化を遂げている。ソフトバンクの不動の遊撃手、今宮健太内野手である。プロ8年目となった今季。これまで課題とされてきたバッティングが、ついに開花の時を迎えている。

 22日の西武戦(ヤフオクD)では、1点差で迎えた6回1死一塁で、右中間を破る適時三塁打を放つと、7回2死一、二塁では「体が自然と動いて打った感じだった」という左中間への9号3ランをかっ飛ばし、2安打4打点の活躍。112試合を終えて打率.278をキープし、パ・リーグの打率ランキング10位に位置している。

 常勝ソフトバンクの不動の遊撃手となっている今宮。広大な守備範囲と明豊高校時代に154キロをマークした強肩を誇る鉄壁の守備力で、幾度となくチームを救ってきた。その一方で、長らく打撃面では物足りなさがあったのも事実だ。これまでは、2013年の打率.253が最高で、2014年は.240、2015年は.228、2016年は.245と、2割5分を越えることはなかった。

 それが今季はコンスタントに安打を放ち、8月4日の西武戦(メットライフD)を終えたところで、打率.290と、3割目前にまで迫った。そこから若干数字は下降したが、それでも現在の数字は成長の跡を示していると言える。工藤公康監督も「特に打つ方に成長が見られる。自分の中で確かなもの感じられているように見える」と目を細めている。

打席では「力まず、力感なく打っていこう」という意識

 開眼の要因は「力まず、力感なく打っていこう」という意識が大きい。昨季までは自分の中で確固たる打撃スタイルがなかなか掴めず、形がコロコロと変わっていた。今季、ようやく自分の“芯”となるものが見つかった。「去年より確率は上がっている。成長を感じている部分はあります。今年1年、コーチからも言われることはありますけど、これだけは、というのは変えない1年に、それは曲げずにやっていきたいと思っています」という。

 22日の3ランで今季9本塁打。昨季初めて10本塁打を放って2桁本塁打をマークしたが、2年連続の2桁本塁打、さらには自己最多の更新も射程圏に捉えた。成長の一途を辿っている打撃面。4年連続ゴールデングラブ賞に加えて打力が備われば、球界ナンバーワンのショートストップと、誰しも認める存在になる日は近い。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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