なぜ? 本塁打→レーザー送球→代打、ソフトB上林を工藤監督が代えたワケ

なぜ? 本塁打→レーザー送球→代打、ソフトB上林を工藤監督が代えたワケ

圧巻送球を放った上林誠知【写真:(C)PLM】

好プレー連発の上林に代打、「あまりいいデータは出ていない」

 スタンドが一瞬ザワついた。26日にロッテと対戦したソフトB。6回1死一、二塁のチャンスで代打・川島慶三がコールされた時だった。代打を送られたのは、上林誠知だった。

 意外だっただろう。上林はこの日、3点ビハインドの4回2死で、涌井から反撃の狼煙を上げる右翼への12号ソロを放った。6回には守備でも魅せていた。1死一、二塁で一二塁間を抜いた角中の右前安打を素早く処理すると、ワンステップで本塁へノーバウンドのレーザービーム。二塁を回った鈴木を間一髪で刺していた。

 その直後に回ってきた絶好機。マウンド上には左腕のチェン・グァンユウが上がっていた。左対左の場面。勢いづいていたであろう上林を、工藤公康監督は下げた。

 工藤監督はなぜ上林を、この場面で代えたのか。試合後、その理由をこう説明した。

「データ的にもあまりいいデータは出ていない。前の打席で本塁打を打っていたけど、対戦成績は良くなかった。あそこは1点、2点と取りたいところだったので、我慢してもらいました」

「(上林と柳田の)2つの守備が投手を助けてくれたのもありました。いい感じでチャンスを迎えたので。そのままというのもあったのかもしれないけど、対戦成績が良くないので代えました」

上林の代打・川島は“左キラー”

 今季、上林はチェンと2度対戦。2打数無安打で、その2打席ともに三振を喫している。対左投手で見ても、この試合まで74打数18安打0本塁打の打率.243。262打数74安打11本塁打、打率.282という右投手に比べ、数字は落ちる。この日の本塁打も右投手の涌井からで、今季の12本塁打全てが右投手からのものだ。

 川島は逆に左投手に対し、64打数19安打の打率.297。今季の5本塁打は左投手からで、“左キラー”として左腕が先発の際にはスタメンでも起用されている。チェンに対しても、今季3打数2安打、打率.667と打っている。

 結果的には、ロッテ側はチェンに代えて右の有吉を投入。川島は死球を食らって満塁にチャンスを広げたものの、代打・福田、本多が凡退。得点をあげることは出来なかったが、指揮官は、あくまでもこのデータを基にして、代打・川島を決断した。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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