西武のブルペンを支える鉄腕 3年連続60試合登板も迫る左腕・武隈の貢献度

西武のブルペンを支える鉄腕 3年連続60試合登板も迫る左腕・武隈の貢献度

西武・武隈祥太がソフトバンク・高田知季から奪三振【写真:(C)PLM】

西武の「縁の下の力持ち」、球界屈指のチェンジアップで打者を幻惑

 毎年「打」のスター選手が打線に名を連ね、豪快な一打で勝利するイメージが強い埼玉西武であるが、今季好調を維持している要因の一つに、投手層の厚みが増したということが挙げられる。特に、救援陣の成績はリーグトップクラス。その中でも、とりわけチームの勝利に大きく貢献しているのが、左のリリーフエース・武隈祥太投手だ。

 旭川工業高校からドラフト4位で埼玉西武に入団し、今季でプロ10年目を迎える27歳の武隈は、2014年に大きな飛躍を見せた。任された場面で安定した投球を見せ、前年を大幅に上回る47試合に登板。この活躍もあって、試合中盤のマウンドを託すことのできる貴重な左腕としての地位を確立した。以降は2015年に67試合、2016年に64試合と2年連続でリーグ2位となる登板数を記録し、その鉄腕ぶりを遺憾なく発揮している。

 武隈の持ち味といえば、球界屈指のキレを持つチェンジアップがまず挙げられる。直球と同じ腕の振りから投じられるブレーキの利いた球を、直球や他の変化球を組み合わせることで打者を幻惑。直球の平均球速は140キロ前後ではあるが、その球速以上に勢いを感じさせる直球は、チェンジアップの効果をより高めていると言えるだろう。

 また、「どんな場面でも投げたい」と便利屋を自称しており、状況に左右されず自分の投球スタイルを貫くことができる精神的な強さも大きな魅力である。今季も開幕から休むことなく54試合のマウンドに立ち、3年連続となる60試合登板も目前に迫っている。防御率も2.70と安定しており、与四球も例年に比べて減少傾向を見せている。

 先発投手にとっても、安心してマウンドを託すことができる武隈の存在が、精神的な後押しになっていることは間違いない。一方で試合終盤に登板する救援陣も、武隈が落ち着かせた試合展開の中で、余裕を持ってマウンドに上がることができる。

「縁の下の力持ち」として登板を続ける武隈なくして、チームの現在の順位は考えられない。しかし、武隈が担っているのは、その貢献度に見合った注目を得ることが難しい役割でもある。決して派手ではないが、大事な仕事を務め上げる武隈の活躍を、今後も注視していきたい。

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