地元紙が“猛プッシュ” 驚異の本塁打量産、スタントンはMVPに輝くべきか

地元紙が“猛プッシュ” 驚異の本塁打量産、スタントンはMVPに輝くべきか

マーリンズのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

本塁打数で2位以下に圧倒的な差、チームを躍進に導いている点も評価?

 マーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手は30日(日本時間31日)の敵地ナショナルズ戦で4打数無安打と不発に終わった。8月は18本塁打と驚異の量産体制に入っていたが、ひと休みに。ただ、今季はすでに51本塁打を放っており、史上6人目のシーズン60発に届くペース。プレーオフ進出を目指すマーリンズはこの日、ナショナルズに0-4で敗れて痛恨の3連敗を喫したが、地元メディアはスタントンが今季のリーグMVPに選出されるべきかを検証している。

 地元紙「マイアミ・ヘラルド」のコラムニスト、グレッグ・コート氏はスタントンがMVPに値すると主張。MVPは全米野球記者協会の記者投票によって決まるが、仮に記者仲間がスタントンに投票しなければ、隅っこに座り、飲酒テストの結果を待つべきだと、“猛プッシュ”している。

 スタントンは4、5、6月に7本塁打ずつをマーク。7月は12発とペースを上げると、8月は18発とさらに加速。31日(同9月1日)の本拠地フィリーズ戦でホームランが飛び出せば、1937年にルディ・ヨークが記録した8月のメジャー最多記録(18本塁打)を80年ぶりに更新することになる。

 量産体制に入ったスタントンには誰もついていくことができず、メジャー全体では2位アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の37本に14本差。さらに、ナ・リーグ2位のコディ・ベリンジャー(ドジャース)は現在34本で、実に17本もの大差をつけている。

 記事では、1949年のラルフ・カイナー、1932年のジミー・フォックスの名前を列挙し「カイナーはナ・リーグで17本以上の本塁打差(18)をつけた最後の選手だった。そして、フォックスはメジャー全体の本塁打ランキングで17本差をつけた最後の選手である」と説明。いずれも何十年も前の話で、スタントンが他の選手に圧倒的な差をつけていることが、いかに凄いかを強調している。

現役時代にスーパースターだった指揮官も脱帽「どこまで飛ぶのか」

 そして、あらゆる打撃成績でキャリア最高を記録している一方、「彼の三振率はキャリアで最も低い」とも指摘。さらに「彼の肩を試す走者は、俯いてダグアウトへと帰る」と守備面での高い貢献度も称えている。また、「彼が勢いづいたことにより、マーリンズは13ゲーム差、勝率.500以下からワイルドカード争いを繰り広げるまでになった。彼は今シーズンを面白いものにした」とチームを躍進に導いている点もプラス材料と分析。シーズン50本塁打の時点で、ナ・リーグでは2007年のプリンス・フィルダー(当時ブルワーズ、50本塁打)以来の快挙となっていることにも触れている。

 記事では、MVP獲得へのライバルはポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、ノーラン・アレナド(ロッキーズ)になると予想。特に、ゴールドシュミットについては例年通りの「素晴らしいシーズン」を送っているとしながら、「毎年多くの選手が記録しているような成績だ」とも指摘。一方で、「スタントンは並外れて素晴らしいシーズンを送っている」と両者の“違い”に言及している。

 また、米スポーツサイトの「スポーツ・オン・アース」では、「スタントンのスイングに浸る」とのタイトルで特集記事を掲載。現役時代にヤンキースのスーパースターだった現マーリンズのドン・マッティングリー監督から見ても、スタントンは並外れた力の持ち主だという。

 記事によると、指揮官は「本当に素晴らしいね。ホームランには2種類あると思うんだ。私がかつて打っていたような本塁打。『これは入るのかな?』という本塁打のカテゴリーに分類される。フェンスを超えた後、『おお、入ったよ』というようなね。そして、スタントンのような本塁打。このカテゴリーにおいて問われるのは、どこまで飛ぶのかということだ」と笑みを浮かべていたという。その飛距離は、スーパースターから見ても別格というわけだ。

 現役最強スラッガーはどこまで本塁打数を伸ばすのか。チームをプレーオフに導けるのか。そして、MVPを受賞することは出来るのか。残り1か月、そのバットから目が離せないことは確かだ。(Full-Count編集部)

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