ホークス東浜、“突進”アマダーに理解「真剣勝負でやっている証拠」

ホークス東浜、“突進”アマダーに理解「真剣勝負でやっている証拠」

ソフトバンク・東浜巨【写真:藤浦一都】

前回の黒星から自分なりの調整、「常に崖っぷちという気持ち」

 1日、ソフトバンクの東浜巨が7回途中まで楽天打線を抑え、ハーラートップの14勝目をマークした。2回にはアマダーが高めの球に怒ってマウンドに突進する場面もあったが、そんなアクシデントにも動揺することなく、前回の黒星を挽回する好投を見せた。

「状態はいい方ではなかった」という東浜。その言葉通り、2回以降は毎回ヒットを許し、3回からは4イニング連続で先頭打者の出塁を許した。それでも「しっかり粘れてよかった。四死球がなかったことが一番」と、自らの粘投を振り返った。

 お立ち台では「同じ失敗は繰り返せないし、カード頭を任されている以上はしっかり投げないといけない。崖っぷちだと思って1週間を過ごした」と語った。4回5失点で4敗目を喫したロッテ戦から1週間。その間の調整では「ブルペンを2回に増やし、疲労を考えて2週間やめていたトレーニングを戻した」という。しかし東浜は「それよりも気持ちの面ですね」と続けた。

「常に崖っぷちという気持ちはもっている。どれだけ勝っても、ファームにもいい投手がいっぱいいるし、(黒星を喫した前回と)同じことをやっていたら他の投手にも顔が立たない」

 そんな東浜の気持ちを察してか、工藤公康監督も「1週間の過ごし方を自分で考えながらやってくれた。緊張感ある1週間を過ごしたと思う」と語った。

ハーラートップ14勝にも「個人の記録に興味がない」

 2回にはアマダーへの5球目が高めに外れ、思わぬ“襲撃”を受けた。横綱級の突進に一塁手の福田秀平が身を呈して東浜を守った。「ああやって守ってくれるのはありがたい」と、チームメートに感謝をしつつ、「あれも真剣勝負でやっている証拠。相手の気持ちもわかる」とアマダーの威嚇にも理解を示した。

「あの5球目は三振を狙いにいって、コースだけは間違わないように投げた球。ただ(その前の)3球目は確かに抜けた球だったのでボクにも非があるというか、(アマダーの怒りは)ボクにも理解できる」

 慣れない乱闘騒ぎに動揺しながらも「そこはそこで切り替えてバッターに集中できた」という。

 西武の菊池雄星を一歩リードする14勝目にも「個人の記録に興味がない」と、即答した。「周りに勝ちをつけてもらっているという意識が強いし、負けがあまりついていないのも周りがカバーしてくれるおかげ」と謙虚さを見せる。7回途中での交代についても「自分ではいっぱいいっぱいという感覚はなかったが、周りから見てそうなら、そこを乗り越えるしかない」と力強く語った。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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