青木宣親、35歳も衰えない打撃 NPBに復帰なら歴史的な存在に?

青木宣親、35歳も衰えない打撃 NPBに復帰なら歴史的な存在に?

青木NPB復帰で歴代打率1位も

青木宣親、35歳も衰えない打撃 NPBに復帰なら歴史的な存在に?

現在フリーエージェントなっている青木宣親【写真:Getty Images】

ブルージェイズからFAとなった青木、注目される去就

 青木宣親外野手が8月28日(日本時間29日)にトロント・ブルージェイズを戦力外となった。翌29日には自由契約となったことが発表され、現在フリーエージェント(FA)となっている。

 青木の去就には現地でも注目が集まりそうだが、来季以降NPBに復帰する可能性も捨てきれないだろう。もし青木が復帰すれば、NPBの重要な歴代記録の1つが変動する可能性がある。

 現在のNPBの歴代打率10傑は以下の通りだ(※は現役)。

1.L・リー .320(4934打数1579安打)
2.若松勉 .31918(6808打数2173安打)
3.張本勲 .31915(9666打数3085安打)
4.ブーマー .317(4451打数1413安打)
5.川上哲治 .313(7500打数2351安打)
6.与那嶺要 .3110(4298打数1337安打)
7.落合博満 .3108(7627打数2371安打)
8.小笠原道大 .310(6828打数2120安打)
9.内川聖一 .309(6366打数1970安打)※
10.レオン .308(4667打数1436安打)

 現在、歴代打率は4000打数以上でランキングされている。ロッテで活躍したレロン・リーが1位、続いて若松勉、張本勲の順だ。一方、青木のNPB時代の成績は3900打数1284安打、打率は.3295。4000打数に100足りないが、仮に復帰後、100打数で30安打すれば、4000打数1314安打、打率は.3285で、青木はNPB歴代1位に躍り出る。復帰した年に打率1位に躍り出る可能性は高い。

35歳の今年も衰えない打撃

 MLB時代の青木の通算打率は.285、最高で.288、最低が.272、いずれもリーグ平均打率を大きく上回っている。8月に移籍したトロント・ブルージェイズでは1か月足らずで3本塁打も放っている。青木は現在35歳となったが、こと打撃に関しては全く衰えていないと言える。青木はNPBでは首位打者3度、3割6回の実力者だ。復帰すれば、3割はもちろん、首位打者争いの有力候補になるだろう。

 今年の青木の年俸は550万ドル。日本円にすれば6億円、金子千尋らNPBの最高年俸5億円を上回る。資金力のある巨人や早稲田大の同級生・鳥谷敬のいる阪神、ソフトバンクなどが名乗りを上げて争奪戦に発展した場合、ヤクルトの復帰は難しくなる可能性もある。どのチームに移籍しても、通算打率で歴代1位になる可能性は大きい。

 もちろん、今季の契約がかなわなくても、青木は来年、MLBでプレーする可能性は大いにある。メジャー契約が結べなくても、川崎宗則(現ソフトバンク)のように、マイナー契約から這い上がることも可能だ。しかし、NPBに帰ってきたとしても青木は、期待感が持てるのだ。

 MLBで頑張るのも一つの道だが、NPBに復帰して「歴代打率1位」という歴史的な存在になるのも有力な選択肢だと言えるだろう。青木宣親がどんな選択をするか、注目したい。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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