ホークス柳田の3冠王なるか 04年松中以来となる快挙達成の可能性は?

ホークス柳田の3冠王なるか 04年松中以来となる快挙達成の可能性は?

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

29本塁打はリーグトップタイも、終盤戦に入って足踏み

 2017年のペナントレースも終盤戦に入った。パ・リーグは、楽天の大失速もあって、V奪還を目指すソフトバンクが独走態勢を築いている。2位に浮上した西武に12ゲーム、楽天には13.5ゲーム差をつけ、優勝へのマジックを「12」とした。

 残り試合も少なくなり、ファンの注目は、優勝の行方だけでなく、各個人タイトルの行方にも向かうようになってくる。今季中盤から高い期待を集めてきた1つのポイントが、ソフトバンク打線を牽引する柳田悠岐が、2004年の松中信彦以来となる首位打者、本塁打王、打点王の3冠王を獲得できるかだ。

 ソフトバンクは今季21試合を残すのみ。現時点での柳田の成績から3冠王の可能性を探ってみたい。

 4日現在、29本塁打、92打点は共にリーグトップ。本塁打はチームメートのアルフレド・デスパイネ、日本ハムのブランドン・レアードと並び、オリックスのT-岡田が2本差、楽天のウィーラーが3本差で追っている。

 終盤戦に来て、柳田の本塁打のペースは落ちてきた。6月には打率.363、12本塁打と打ちまくったが、7月は.393だった打率とは対照的に、本塁打は4本止まり。8月は打率.259、5本塁打。8月23日の西武戦(ヤフオクD)から9試合アーチが出ていない。

 ただ足踏みが続いているのは、柳田だけではない。レアードは10試合連続、デスパイネも8試合連続で本塁打なし。ウィーラーに至っては17試合連続本塁打なしとなっている。かたやT-岡田は最近10試合で3本塁打を放って、上位との差を詰めている。30本を目前に各選手が停滞しており、先に抜け出すことができれば、タイトル獲得は十分にある。

打率1位の秋山を抜くには、残り21試合で何本の安打が必要?

 92打点はリーグ単独トップ。2位には西武・浅村栄斗が4打点差の88打点でつけている。8月は柳田が15打点、浅村は20打点を挙げ、5打点の差が詰まった。打点は個人だけで増やせるものではなく、ソフトバンクの打線全体が低調なことも影響しているだろう。こちらもタイトル獲得の可能性は十分。6月に月間31打点をマークしたように、自身の打撃復調だけでなく、打線全体としての復調も鍵を握るだろう。

 最も厳しくなっているのが、打率だ。8月の1か月で2分近く下降。打率.311はリーグ2位だが、西武・秋山翔吾は.331をマークしており、その差は2分に開いている。すでに120試合超を消化し、打数も400を越えた。分母が大きくなっているだけに、1安打ごとの打率の上昇幅も狭くなっており、ここから2分の差を詰めるのは容易なことではない。

 今後、秋山の打率も上下するだろうが、このまま.331を維持していくと仮定すると、柳田は相当な打撃成績を残さなければ、秋山を越えることはできない。ソフトバンクは残り21試合。1試合4打席立つとすれば、シーズン終了まであと84打席前後に立つ。ここまで1試合平均0.77個の四死球があるため、このペースならば約16四死球を与えられることになり、打数は70に届くかどうか、というところだろう。

 残り打数を70と仮定すると、柳田が打率.331まで上昇させるためには、31安打だと打率.3305でわずかに及ばず、32安打(打率.3326)が必要だ。つまり、残り試合で打率.457という驚異的な打率を残さなければならない。

 残すところ約1か月となったペナントレース。果たしてホークスに13年ぶりの3冠王は誕生するのだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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