腹を締めて左目で見る…打率5割、侍U-18打線を牽引する小園のアプローチ

腹を締めて左目で見る…打率5割、侍U-18打線を牽引する小園のアプローチ

“2年生コンビ”で打線を牽引する小園(左)と藤原(右)【写真:沢井史】

オーストラリア戦では5打数3安打とチーム最多安打で気を吐く

 カナダ・サンダーベイで開催中の「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」。7日(日本時間8日)に行われたスーパーラウンド第1戦で、日本は延長11回の末、オーストラリアに劇的なサヨナラ勝ちを収めた。その中でキラリと光るセンスを見せるのが、小園海斗(報徳学園)だ。

 6試合で26打数13安打。打率は驚異の5割に達する。オープニングラウンド3戦目のキューバ戦から「2番・遊撃」に定着し、1番・藤原恭大(大阪桐蔭)との“2年生コンビ”で打線を引っ張る。この日も3安打と気を吐き、攻撃に勢いを与えた。

 好調の秘訣は、代表を率いる小枝守監督のアドバイスだった。

「腹筋が緩んでいるのと、足の力の入れどころについて言われました。今まではお腹に力を入れることはしたくなかったんです。でも、お腹あたりに力を入れることで、体が開きにくくなって、ヒットがよく出るようになりました。2ストライクからでも三振しなくなりました」

 カギを握るのは、なんと“お腹”。これまでは「力を入れたことはないです。というか、入れても良くなると思っていなくて」と、当初は効果について半信半疑だったようだ。だが、いざ意識して見ると効果てきめん。さらに、ボールの見切り方についてもアプローチを変えたが、これも指揮官の助言だった。

「球場の照明などを指で指して片目で見た時に、どっち(の目で見ている時)に指の先が指せているか見てみろと言われたんです。自分は左目だったので、ボールを見る目を左目にしてみろと言われて。そうすると、ボールを最後まで見られるようになりました」

 延長11回にサヨナラの絶好機でライトフライに倒れたことを問われると、「ちょっと先っぽでした。外野フライを打てば…とは思っていたんですけれど」と悔しさをにじませた。それでもチーム最多の3安打で、最も勢いのある打者であることに違いはない。

 8日(同9日)は開催国・カナダとの対戦。完全アウェイでの戦いが予想される中で、小園のひと振りから目が離せない。(沢井史 / Fumi Sawai)

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