初回86得点、70勝8敗、71勝1敗…ソフトBの強さ表す驚異の“必勝パターン”

初回86得点、70勝8敗、71勝1敗…ソフトBの強さ表す驚異の“必勝パターン”

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

貯金46でマジック6、ソフトバンクが見せる“横綱相撲”

 安定の戦いぶりだった。首位を独走し、優勝へのマジックを6としているソフトバンク。敵地・千葉へと乗り込んで戦った8、9日のロッテ戦(ZOZOマリン)では初回の攻撃で先制点を奪い取り、そのまま逃げ切った。今季2度目の8連勝とし、貯金も今季最多の46となった。

 これでソフトバンクは4試合連続の初回得点だった。立ち上がりにリードを奪うと、そのまま鉄壁のリリーフ陣のいる投手力で押し切るという“横綱相撲”を展開する試合が目立っている。

 ソフトバンクが今季、初回にあげた得点は計86得点。これは、全イニングで最も多い数字となっており、12球団を見渡しても、ソフトバンクだけである。他球団の初回の得点数と、各球団の最多得点イニングは以下のようになる。

西武64得点(3回・100点)
楽天65得点(3回・72点)
オリックス56得点(7回・72点)
日本ハム52得点(3回・59点)
ロッテ48得点(6回・66点)

 ソフトバンクと同じく、セ・リーグでマジック6としている広島でも81得点(最多得点イニングは8回の92点)。今季、677得点を稼いでいる広島に対し、ソフトバンクは100点以上少ない562得点。それなのに、初回の得点はソフトバンクが上回っている。

プロ通算224勝の工藤監督が考える、先発投手攻略のチャンス

 工藤公康監督は「常日頃から言っているのは、先発投手の立ち上がりというのは、まとまらないもの。甘い球がある。初回から積極的に打っていこう、というのは打撃コーチにもお願いしている。みんなが初回から集中して臨んでくれている証しかなと思います」という。

 初回というのは、相手の投手の状態や球筋を見極めるなど、じっくりとボールを見ていくものと思われがち。だが、ソフトバンクの、工藤監督の考えは全くの逆。プロ通算224勝を挙げた左腕の投手の視点は、立ち上がりこそが、先発投手攻略の最大のチャンスというわけだ。
 
 さらには、相手チームにとって、対ソフトバンク戦で初回から得点を奪われると、かなりのプレッシャーになる。指揮官は「先に点を取れば、ウチの投手なら勝てるという雰囲気になる」という。それを可能にするのは、守護神サファテをはじめとしたリリーフ陣の存在。今季ソフトバンクは先制した試合は70勝8敗。6回終了時点でリードを奪った試合の成績は71勝1敗と驚異的な成績になっている。今季の86勝のうち71勝は6回終了時点でリードを奪っていたということも驚きだ。

 この数字、相手チームからすれば、6回までに同点ないし逆転しなければ、勝てる可能性が限りなく低くなるということを表している。6イニングしかないとなれば、相手チームにはプレッシャーになり、少なからず焦りも与えることになる。

 初回の先制攻撃でリードを奪い、投手力で逃げ切る。これが、ソフトバンクにとっての“必勝パターン”となっている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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