MLBの記録と比較 史上初50セーブのソフトBサファテ、その驚異的なペース

MLBの記録と比較 史上初50セーブのソフトBサファテ、その驚異的なペース

ソフトバンクのデニス・サファテ【写真:編集部】

日本では史上初の偉業、試合数の多いメジャーでの達成は過去13人16度

 史上初めて、今まで誰も辿り着いていなかった領域へと踏み込んだ。ソフトバンクのデニス・サファテ投手。10日のロッテ戦(ZOZOマリン)の9回、3点差に迫られ、なおも無死一、二塁の場面で急遽、マウンドに上がると、圧巻の3者連続空振り三振。ロッテ打線をねじ伏せ、今季50セーブ目をマークした。

 9月5日のオリックス戦(京セラD)でプロ野球記録となる47セーブ目を記録していたサファテ。そこからたった4試合。一気に3つのセーブを積み重ねて、史上初の50セーブの大台へと到達した。

 長いNPBの歴史の中で、50セーブに到達したのは、もちろんサファテただ一人である。では、サファテの母国、アメリカのメジャーリーグではどうなのだろうか。

 日本は現在1シーズンは143試合。メジャーリーグは日本よりも19試合多い162試合と、試合数が多いにも関わらず、意外にも、50セーブは過去に13人16度しか達成されていない。

 元ドジャースのエリック・ガニエ(2002年、2003年)、元ヤンキースのマリアノ・リベラ(2001年、2004年)、ブレーブスのジム・ジョンソン(2012年、2013年、当時はオリオールズ)が2度達成している。

 メジャーリーグのシーズン最多セーブ記録は現ナショナルズのフランシスコ・ロドリゲスがエンゼルス時代の2008年にマークした62セーブ。歴代2位は1994年途中から、95年6月までソフトバンクの前身であるダイエーに在籍したボビー・シグペンがホワイトソックス時代の1990年に記録した57セーブで、ロドリゲスの62セーブはかなり突出した数字と言える。

MLBでは救援投手の連投は避けるが…36歳のサファテの記録は驚異的?

 サファテは今季127試合中61試合に投げて50セーブをマークしており、2.54試合で1セーブのペースで積み重ねている。ロドリゲスは2008年、162試合中76試合に投げて62セーブで、2.61試合につき1セーブ。シグペンは2.84試合につき1セーブ。今年のサファテはメジャー記録のロドリゲスすらも上回るハイペースで、メジャーと同じ162試合ならば、メジャー記録も上回る63セーブとなる。

 先発投手の球数が制限されるメジャーリーグでは、救援投手の連投も良しとされない。3日か4日連続で投げれば、次の日は例えセーブシチュエーションであっても、クローザー以外の投手がマウンドに上がることがほとんどだ。それだけに、今年のサファテを上回るペースでセーブを記録するクローザーはいなかったのかもしれない。

 2003年にサイ・ヤング賞に輝くなどメジャーの歴代でも屈指のクローザーだったガニエは2003年の55セーブ、歴代最多の通算652セーブを誇るリベラは2004年の53セーブが最高となっている。さすがに62セーブは不可能だが、ソフトバンクはまだ今季16試合を残しており、サファテがガニエの55セーブやリベラの53セーブを超える可能性もある。

 それぞれの最多セーブを記録したのは、ロドリゲスが26歳、ガニエは27歳、リベラは34歳の時だった。サファテは現在36歳。日本のプロ野球とメジャーリーグは相手も、野球の質も、登板ペースも異なるために、一概に比較することは出来ないのはもちろんだが、36歳となるベテランが、これほどまでの成績を残していることは驚異と言えるだろう。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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