DeNAか巨人か― CS進出巡り2か月近く続くセ3位争いの結末やいかに

DeNAか巨人か― CS進出巡り2か月近く続くセ3位争いの結末やいかに

DeNA・筒香嘉智【写真:荒川祐史】

DeNAと巨人の熾烈な3位争い

 今、NPBで最も熱い争いを繰り広げているのは。セ・リーグの3、4位争いだ。巨人とDeNAが2か月近くもの間、僅差で競り合っている。

 かつてのNPBでも「3位」は、重要なポジションだった。「Aクラス」と言われ、監督にしてみれば優勝しないまでも一応合格点を与えられる順位だ。しかし2007年に両リーグでクライマックスシリーズ(CS)が始まってから「3位」と「4位」は、単なる「Aクラス」「Bクラス」ではなく、ポストシーズン進出の有無という大きな差がつくようになった。

 4位になってしまえば、そのチームのシーズンは10月初旬には終わってしまう。あとは長いオフだ。しかし3位なら、クライマックスシリーズの結果いかんでは、11月の日本シリーズに進出し、日本一になる可能性さえある。上位チームにはアドバンテージがあるから、その可能性は低いにしても、過去には「下剋上」で優勝したチームもある。

 シーズンの評価が天と地ほども違ってしまうから、両軍の目の色が変わるのも理解できる。

 DeNAと巨人の両チームの激しい競り合いを週ごとに見ていこう。

ここまでの勝率&ゲーム差の推移は?

〇7月17日
3位DeNA 勝率.513(82試合41勝39敗2分)
4位巨人 勝率.463(82試合38勝44敗0分)4.0差

〇7月24
3位DeNA 勝率.529(88試合45勝40敗3分)
4位巨人 勝率.471(88試合41勝46敗1分)5.0差

〇7月31日
3位DeNA 勝率.522(93試合47勝43敗3分)
4位巨人 勝率.478(93試合44勝48敗1分)4.0差

〇8月6日
3位DeNA 勝率.521(98試合49勝45敗4分)
4位巨人 勝率.480(99試合47勝51敗1分)4.0差

〇8月13日
3位DeNA 勝率.520(104試合52勝48敗4分)
4位巨人 勝率.481(105試合50勝54敗1分)4.0差

〇8月20日
3位DeNA 勝率.514(109試合54勝51敗4分)
4位巨人 勝率.495(110試合54勝55敗1分)2.0差

〇8月27日
3位DeNA 勝率.532(115試合59勝52敗4分)
4位巨人 勝率.500(115試合57勝57敗1分)3.5差

〇9月3日
3位DeNA 勝率.521(121試合61勝56敗4分)
4位巨人 勝率.508(121試合61勝59敗1分)1.5差

〇9月10日
3位DeNA 勝率.512(127試合63勝60敗4分)
4位巨人 勝率.512(126試合64勝61敗1分)0.0差

〇9月12日
3位DeNA 勝率.516(128試合64勝60敗4分)
4位巨人 勝率.512(127試合64勝61敗2分)0.5差

 7月10日、第15週の時点で巨人は5位、4位は中日。6月8日まで続いた球団ワーストの13連敗もあって、巨人は低迷していた。しかし6月6日に登録された陽岱鋼が1番に定着し、村田修一もスタメンで打つようになって打線が固まり、ここから追撃が始まる。

3位を死守するDeNAと追い上げる巨人

 DeNAも春先は主砲の筒香嘉智が不振にあえいだが、開幕時はレギュラーでさえなかった宮崎敏郎が首位打者争いに参戦する活躍。開幕当初不振のためセットアッパーに配置転換された守護神・山埼康晃の復活もあり、戦線に踏みとどまった。

 巨人が5割のラインに到達したのは8月22日。しかしなかなか貯金が積みあがらない。守勢に回るDeNAは8月22日からの広島戦で、史上4例目の同一カード3試合連続サヨナラ勝ちという離れ業で踏ん張る。

 9月10日の試合終了時点で、両者はついにゲーム差なしとなったが、9月12日、DeNAは首位広島に快勝、巨人は阪神・藤浪晋太郎を打ち込んで序盤の劣勢を盛り返すも、引き分けに持ち込むのがせいいっぱい。その差は0.5に広がった。

 この間、巨人は26勝17敗2分、DeNAは23勝21敗2分。明らかに巨人に勢いがあるが、DeNAもサイドバイサイドの争いから脱落しまいと踏ん張っている。DeNAはこの間、1度も3位の座を明け渡していない。

 両リーグの1位チームにマジックが出る中、この両チームのつばぜり合いはいつまで、続くだろうか。成り行きから目が離せない。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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