【日本S】ソフトB今宮、“神走塁”を生んだ「集中力」「インパクトの瞬間のスタート」

【日本S】ソフトB今宮、“神走塁”を生んだ「集中力」「インパクトの瞬間のスタート」

ソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】

三塁を回った時点で「やばい」、一度はアウト判定もリプレー検証で覆る

 日本シリーズ第2戦、ソフトバンク今宮健太の“神走塁”がチームを4-3の勝利に導いた。今宮は「当たり前のことを当たり前にやっただけ」とクールに振り返りながらも、判定がリプレー検証で覆った瞬間は「めっちゃうれしかった」という。

 1点差に迫った7回裏、なおも2死満塁の場面で今宮は二塁の塁上にいた。「2アウトだったので(中村の)インパクトだけに集中していました」という今宮は、中村晃のヒットで三塁ベースを蹴ってホームに突進。ヘッドスライディングで突っ込んだが判定はアウト。工藤公康監督はすぐにリプレー検証を審判団に要求し、約7分にも及ぶ長い検証の結果、判定はセーフに覆った。

 三塁を回った時点で「やばい」と思って、頭から突っ込むしかないと迷わずヘッドスライディングを選択したという。本人は「手首の上あたりにタッチされたから微妙だなと思ったけど、審判の判定を聞いた瞬間は『アウトか〜』と思っただけで、リプレー検証ということは頭になかったです」と話す。

直後には守備でもスーパープレー「完璧に近い守備だった」

 工藤監督の要求で検証に入ったが、なかなか審判団が出てこない。時間にしておよそ7分程度。ようやく出てきた責任審判がマイクを通して「セーフ」と告げた瞬間を「めっちゃうれしかったです」と振り返る。チームを勝利に導く勝ち越し点であれば、その感情も当然のことだ。

 ただ自身のプレーについては「当たり前のことを当たり前にやっただけ。(中村)晃さんがしっかり打ってくれたことが一番」と、殊勲打の中村を称える。一方で「インパクトの瞬間にスタートするのは守備でもやっていること。そこの集中力は人一倍もっている」と自信もちらつかせた。

 直後の8回表には、その守備でも観客を魅了した。ロペスが放った三遊間のヒット性の打球に対し、かなり深い位置で捕球すると素早く一塁へ送球。間一髪でアウトにした。

「完璧に近い守備でした。あそこはライナーを置いて筒香というより、ランナーがいない方がいいので」と、シリーズ初登板のモイネロを救うプレーを自画自賛。打撃では今永昇太に2三振を喫したが、今宮ならではの走塁と守備でのビッグプレーが、チームに大きな連勝をもたらしたことは間違いない。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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