“中継ぎエース”マエケンを悩ますブルワーズの強打と機動力

“中継ぎエース”マエケンを悩ますブルワーズの強打と機動力

ナインからシャンパンを浴びせられる前田(C)共同通信社

今やドジャースの中継ぎエースを務めているのが前田健太(30)だ。

 今季は8月中旬に先発からリリーフに配置転換。安定した働きぶりを評価され、守護神ジャンセンへとつなぐ不動のセットアッパーの定位置を掴んだ。ブレーブスとの地区シリーズでは第4戦の1試合のみの登板だったが、1回を無失点に抑えて、チームのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。

 デーブ・ロバーツ監督はレギュラーシーズン終盤からの前田の働きについて「ケンタがブルペンにいると心強い」と絶大な信頼を寄せている。88年以来、30年ぶりの世界一を目指すドジャースにとって欠かせない存在となっているが、次の対戦相手であるブルワーズ打線は一筋縄にはいかない。

 今季の首位打者(打率.326)で、主に2番を打つイエリッチ外野手を中心とした打線は強力。リーグ2位のチーム本塁打数(218)に加え、チーム総盗塁124はリーグトップ。破壊力と機動力を兼ね備えた打線は、メジャー屈指の投手陣を擁するドジャースであっても脅威だ。

「ブルワーズを率いるクレイグ・カウンセル監督は、選手の好不調を見極めるのに長けており、今ポストシーズンでは、正捕手のピーニャ(31)に代えて地区シリーズで8打数5安打と当たっているベテラン捕手のクラッツ(38)を起用するなど、超攻撃的布陣で臨んでいます。敵地ミラーパークは右翼104.9メートル、右中間114メートルと左打者に本塁打が出やすい。イエリッチの他、ショウ(今季32本塁打)、テイムズ(同16本塁打)と一発のある左打者が揃うだけに、前田は注意が必要です」(スポーツライター・友成那智氏)

 今季30盗塁のケイン外野手を筆頭に、俊足の選手が少なくないだけに、競った試合での終盤には機動力を絡めてくるのもブルワーズの特徴だ。

「レギュラーシーズンでは勝負どころで足を絡めた攻撃で得点につなげ、接戦をものにするケースが目立った。前田は当然、七、八回を任せられるため、敵将が仕掛けてくるはずです。捕手のグランダルは今季、盗塁阻止率.278とフットワークが悪かった。ブルワーズに足でかき回される可能性もあるだけに、前田は不用意に走者を出さないことを心掛けるべきです」(友成氏)

 前田にとっては気が抜けないマウンドになりそうだ。

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