巨人は今年も「育成」大量指名か…“買い漁り”に他球団や大学から悲鳴とブーイング

読売ジャイアンツは今年も『育成』大量指名か 他球団だけでなく大学からも悲鳴

記事まとめ

  • 読売ジャイアンツは昨年の育成ドラフトで12人もの選手を大量指名した
  • 高校生が「育成なら大学進学」と言っていても巨人はガンガン指名するという
  • 他球団だけでなく、進学希望選手の獲得で穴をあけられる大学側からも悲鳴が出ている

巨人は今年も「育成」大量指名か…“買い漁り”に他球団や大学から悲鳴とブーイング

巨人は今年も「育成」大量指名か…“買い漁り”に他球団や大学から悲鳴とブーイング

昨2020年の新入団選手と原監督(前列央)、阿部二軍監督(同右端)/(C)共同通信社

 10月11日のプロ野球ドラフト会議まで1カ月を切った。各球団の指名選手の絞り込みが佳境に入る中、他球団やアマチュア球界から悲鳴が上がっているという。パ・リーグのある球団スカウトがこう言う。

「ウチの調査書には『プロ入りするのは支配下で指名された時のみ。育成の場合は大学に進学します』とはっきり書かれているのに、巨人に育成で指名された途端、翻意して入団する選手が後を絶たないのです」

 巨人は昨年の育成ドラフトで12人もの選手を大量指名した。そのうち、1位の岡本大翔内野手(19=米子東)、3位の笠島尚樹投手(18=敦賀気比)の2人がそうだったという。セ・リーグ球団のスカウトが話を引き取る。

「学業が優秀だった岡本は育成指名なら慶大を受験するとのことでした。笠島にしても、育成なら地方の強豪大学へ進学すると表明していました。それでも巨人は2人を強行指名して入団させた。もちろん、『ドラフトで交渉権を得てから本人たちを説得した』と言うなら、ルール上は問題ないし、いまだ巨人ブランドの威光もある。現行のルールでは正直、巨人を利するだけという思いはある。それを『企業努力』と言われても釈然としませんよ」

プロ志望届に「育成での入団可否」を書かせるべき

 支配下で選手を指名するより育成の方がリスクが少ない。前出のセ・スカウトが続ける。

「高校生が『育成なら大学進学』と言っていても、巨人は『入ってくれたら儲けもの』のような感じでガンガン指名する。ダメならダメでいいという考え方なんでしょう。育成選手の年俸は安いとはいえ、寮で暮らすわけだし、もろもろの経費がかかるので、1人抱えるのもカネがかかる。昨年ソフトバンクは8人、オリックスは6人を育成で指名した。結局、カネがある球団しか多く指名できない。今の育成市場は巨人のやりたい放題になっている。プロ志望届を提出する段階で『育成でも入団するか、しないか』を書かせるべき。実際、巨人以外の球団は困っている。さらに『育成なら入学します』と約束している大学を結果として“隠れ蓑”のような形にしているし、穴をあけられる大学側からも悲鳴が出ています」

 かつては育成出身の山口鉄也、松本哲也が2008年から2年連続で新人王を受賞したものの、現在一軍で活躍しているのは、松原聖弥(26)、外国人のC.C.メルセデス(27)くらい。毎年多くの育成選手が戦力外となっている。

 巨人の大塚球団副代表は育成12人指名の理由について「発掘と育成の元年。血の入れ替えは必要」と力説していた。来月のドラフトでも同様に大量指名の可能性がありそうだから、11球団や当落線上の高校生の進学が内定している大学側は、神経をとがらせている。

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