中日新監督・立浪和義氏は「教え魔&親分肌」 セ最弱打線脱却には最適な熱血漢

中日新監督・立浪和義氏は「教え魔&親分肌」 セ最弱打線脱却には最適な熱血漢

中日の立浪新監督は"教え魔"

中日新監督・立浪和義氏は「教え魔&親分肌」 セ最弱打線脱却には最適な熱血漢

2021年キャンプでも臨時コーチを務めた立浪氏(C)共同通信社

 満を持しての就任だ。

 中日の加藤球団代表は12日、3年契約最終年の与田剛監督(55)が今季限りで退任、球団OBの立浪和義氏(52)を来季新監督に招聘すると明かした。立浪氏の監督就任は決定事項で、すでに組閣作業にも入っているという。

 PL学園高から大型内野手として1987年ドラフト1位で中日に入団。1年目に新人王を獲得すると、22年間の現役生活で通算2480安打をマーク。通算487二塁打はプロ野球記録だ。

 一方で立浪氏は、現役晩年の2008年から09年に引退するまでの2年間、打撃兼任コーチをやったが、引退後はプロ野球の指導者経験がない。13年WBC日本代表の打撃コーチや、今年の中日キャンプで臨時打撃コーチを務めたくらいだ。

「しかし、入団時から卓越した打撃センスを評価されていた。理論派で、兼任コーチ時代も打撃理論を分かりやすく噛み砕いて指導し、選手に好評だった」とは、球界OB。さらに、こう続ける。

「打撃はもちろん、守備に関しても何か目につくと、身ぶり手ぶりで熱血指導する。いわゆる『教え魔』と言っていい。それは引退以降、顕著となり、13年WBCでは期待を寄せていた中田翔(当時=日本ハム)に付きっ切りで『すり足打法』を伝授。食事にも連れだすなど、親身にアドバイスを送った。中田はすり足打法が合わず、最終的には取り入れませんでしたが、立浪コーチの指導ぶりに圧倒される選手もいたほど。練習前の空き時間に、球場アルバイトとも野球の話をしていたくらい、とにかく野球のことで頭がいっぱいなんです」

 コロナ前は解説者としてナゴヤドームに訪れると、中日の選手に助言するのは日常茶飯事。他球団の選手であっても気になることがあれば、自ら声をかけ、内野守備の股割りから足の使い方まで懇切丁寧に理論を伝授したこともある。

「代表クラスの選手への指導はさておき、リーグ最弱の打撃強化とともに、若手野手の台頭が望まれる今の中日には、立浪氏のような熱血漢が不可欠。今の与田体制は打撃指導はもちろん、攻撃の作戦面もほぼ機能していない。選手は迷いが生じ、自分自身で壁をぶち破らないといけないような状況ですから」(中日OB)

 立浪氏は現役時代から、後輩選手や裏方への面倒見がすこぶる良かった。

「いいかげんな挨拶をしたり、怠慢プレーをした後輩には厳しく叱り飛ばす一方、食事やオフのゴルフでは良き兄貴として振る舞う。キャンプ前には裏方を招待してゴルフコンペを行うなど、スタッフへの気配りを欠かさないから今も慕われている。立浪氏の現役時代を知らない若手選手も、チーム内でいまだ強い影響力を持つことを知ってか、今年のキャンプで臨時コーチを務めた際、選手は一目散に挨拶しに行ったそうです」(前出の中日OB)

 就任前から存在感抜群のミスタードラゴンズ。持ち前の情熱と面倒見の良さで、10年間でBクラス8度の低迷を打破することができるか。

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