菅野復帰で白星も「完全には遠い」と巨人OB 直面する“3つの命題”とは

巨人・菅野智之が25日ぶりに復帰登板 OBの高橋善正氏は「完全には程遠い」と指摘

記事まとめ

  • 巨人・菅野智之が25日ぶりの復帰登板を果たし、6回3安打2失点で今季6勝目を挙げた
  • しかし、4四死球と制球に苦しみ、OBの高橋善正氏は「完全には程遠い」と指摘している
  • 原辰徳監督は及第点を与えたが、次回は救援陣を助ける完投が求められているという

菅野復帰で白星も「完全には遠い」と巨人OB 直面する“3つの命題”とは

菅野復帰で白星も「完全には遠い」と巨人OB 直面する“3つの命題”とは

初回のピンチは空振り三振で切り抜けた(C)日刊ゲンダイ

9日、腰の違和感で登録を抹消されていたエースの菅野智之(29)が25日ぶりに復帰登板を果たした。

 初回、自身の四死球が絡み、2死満塁のピンチを招いたものの、東海大相模の後輩・菅野を空振り三振に抑え、二回以降は立ち直った。

 6回98球を投げ、3安打7奪三振で2失点。リーグトップに並ぶ6勝目(3敗)を挙げたが、4四死球と制球が安定せず、マウンド上で首をひねる場面も。さらに五回には鈴木に2ランを浴び、被本塁打数はリーグワーストの14本となった。四回までに打線から6点の援護をもらい、「時間がかかったけどホッとしている。(野手が)たくさん点を取ってくれたので六回まで投げることができた。今日はベストではないけど、今日やれる投球、やれることは全てやった」と野手に感謝。5月8日のDeNA戦以来となる約1カ月ぶりの白星をかみしめた。

■「次の登板で真価問われる」

 抹消前の最後の試合となった先月15日の阪神戦で、プロワーストの4被弾、プロ初の2ケタ失点となる10失点を喫した。離脱前は8試合に登板し、防御率4.36、被本塁打数は12球団ワーストの13本と苦しんだ。菅野に何か変化はあったのか。

 OBで元巨人投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。

「下半身が使えていなかった最悪の状態から脱した感はあるが、まだ完全には程遠い。この日の捕手はいつもの小林ではなく、初めて炭谷とバッテリーを組んだが、制球に苦しんでいた初回、右打者に死球を与えたり、逆球になったり、炭谷が構えているインコースに投げ切れない場面が何度もあった。本塁打されたのは真ん中高めの甘いスライダー。今年は精密機械のような菅野の制球力に、どこか狂いが生じている。完調時の跳ね上がるような躍動感や腕の振りも戻っていない。得意のスライダーもブレーキが利いておらず、曲がりも早いのか、打者に見極められていた。巨人は相変わらずリリーフ陣が苦しい。首脳陣は次からは長い回を投げて欲しいでしょう。真価が問われるのは次の登板です」

 チームは救援問題が深刻化している。前日は3連投となった守護神・中川が1点リードをひっくり返され、初めて土がついた。開幕から孤軍奮闘してきた「最後の砦」が崩されたが、中川の代わりは現状、どこにも見当たらない。

 原監督は菅野について「しっかり投げられたし、勝ち星もついた。100球をメドで代えるつもりだった。価値ある内容だった」と及第点を与えたが、年俸6億5000万円の球界最高給取りが、これからも6回2失点で納得してもらえるはずはない。絶対エースには救援陣を助ける完投が求められている。

「故障明け」「一発病」「脆弱な救援陣のカバー」。この3つの命題と向き合うには、まだまだ安心できない内容かもしれない。

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