原監督は高笑い 巨人に9.5差独走折り返し許す虎と鯉の体たらく

巨人、2位に9.5ゲーム差をつけ前半戦終了 広島カープは20年ぶりの11連敗に

記事まとめ

  • 巨人は阪神タイガース戦で3タテを決め、貯金を17として前半戦を終えた
  • セ・リーグで貯金があるのは巨人だけで、原辰徳監督は笑いが止まらないのではと分析
  • 広島は泥沼11連敗で、ある広島OBは「継投失敗というよりベンチに責任」と指摘した

原監督は高笑い 巨人に9.5差独走折り返し許す虎と鯉の体たらく

原監督は高笑い 巨人に9.5差独走折り返し許す虎と鯉の体たらく

6回阪神無死、右前打を放つがオーバーランでタッチアウトとなる糸井(C)共同通信社

巨人が10日、前半戦最終戦で今季3度目の阪神戦3タテを決めた。敵地・甲子園でも2度目の同一カード3連勝。貯金を17として前半戦を終えた。セ・リーグで貯金があるのは巨人だけ。2位に9.5ゲーム差をつけて折り返すのは29年ぶりである。

 独走態勢を築いた巨人の原辰徳監督(60)は、笑いが止まらない。なにせ相手が勝手にコケてくれる。この日もそうだった。

 4点リードの六回、今村が先頭打者の糸井に右前打を浴びた。が、右翼手の亀井が意表を突いて一塁に送球。オーバーランしていた糸井は完全に不意を突かれ、タッチアウトとなった。「あ〜」という甲子園のため息が、凡ミスぶりを表していた。

 そもそもこのチームは巨人に勝つ気があるのか。初戦は12安打を放ち、六回を除く全ての回でスコアリングポジションに走者を進めながら、得点は3。今季ワーストの16残塁の大拙攻はベンチの責任である。牽制悪送球あり、バント失敗ありとミスのオンパレード。阪神の矢野監督は「めちゃめちゃ悔しい」と言ったが、2戦目も巨人の5本を上回る7安打を放ちながら、好機であと1本が出ずに無得点。初戦と同じように1点差で敗れた。

■広島は泥沼11連敗

 巨人は最短で18日にもマジックが点灯する。巨人に歯が立たない阪神の体たらくは言うまでもないが、広島はもっとひどい。

 10連敗中の広島はこの日の中日戦で先発ジョンソンが7回無失点の好投。が、1―0の八回、2番手のレグナルトが2本の安打と申告敬遠で満塁のピンチを招くと、藤井、京田に2者連続の押し出し四球を与えてジ・エンド。ある広島OBが怒り交じりにこう言った。

「継投失敗というよりベンチに責任がありますよ。レグナルトは防御率0.44の絶対的セットアッパーだが、パワー系の左腕で細かい制球力がある方ではない。1死二、三塁から3タコだった4番ビシエドを申告敬遠して満塁策を取ったことで、押し出しはできないというプレッシャーがかかった。結局2者連続の押し出し四球につながったわけで、作戦ミスだったことになる。申告敬遠といえば、この11連敗中に不可解なものがありました」

 先月29日、2連敗目のDeNA戦である。 

 同点の延長十回裏のマウンドには中村恭。先頭の代打・桑原に三塁打を許したものの、神里、ソトを連続三振で2死まできた。が、緒方監督はロペスの申告敬遠を指示。4番筒香勝負に出たが四球になり、満塁から宮崎に中前へサヨナラポテン打を浴びた。

「絶体絶命の無死三塁から開き直って2死まで持ってきた。それが、3番のロペスを申告敬遠したことで中村恭が考える時間ができてしまった。なぜ無心のままロペスと勝負させなかったのか。わざわざ筒香勝負では、大事にいかざるを得ない。必然のサヨナラ負けでした」(同OB)

 この時はまだ首位巨人と2.5ゲーム差だった。「この結果に対しては、いい采配ができなかったということ」と緒方監督は采配ミスを認めていたが、このあたりから歯車が狂い出したのは間違いない。

 これで1999年以来となる20年ぶりの11連敗。一方の巨人は今季も広島に4勝6敗1分けと唯一負け越している。巨人が直接叩いたわけではないのに宿敵が勝手に沈んでいく。就任3度目の原監督は開幕前から「僕の中で(リーグV3中の)広島が強いイメージはないんだよね」と繰り返してきた。まさにその通りの展開に、笑いが止まらなくて当然である。

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