上位球団は警戒…最下位ヤクルト「自力CS消滅」で増す不気味さ

上位球団は警戒…最下位ヤクルト「自力CS消滅」で増す不気味さ

七回に勝ち越し二塁打を放ったバレンティン(C)共同通信社

ヤクルトが連勝した。といっても、大差の最下位。借金21を抱え、CS圏内の3位とは13.5ゲームの差がある。9日には、12球団で唯一、自力でのCS進出の可能性が消滅した。

 中堅選手が複雑そうな表情でこうこぼす。

「もちろん諦めてはいないけど、連敗が続いていたとき(16連敗した5〜6月)は『何としても止めないと』という気持ちがあった。でも、その連敗が止まって安心して、その後またすぐ負けて……を繰り返しているうちに、少し(気が)抜けるところがあったかもしれない。1勝でも多くという思いはあるけど、目標を定めるのが難しい選手もいると思う」

 本音だろう。チームも徐々に若手選手の出場機会を増やし、来年以降を見据えた用兵に切り替え始めている。

 が、Aクラスを争う球団のスコアラーは「こうなると、かえってヤクルトは侮れない」と警戒を強めている。

「ヤクルトが最後に優勝したのは2015年で、14年ぶりの頂点だった。こう言っちゃなんだけど、負け慣れているからか、妙に切り替えがうまい選手が少なくない。こういう状態になると、個人記録、個人成績を追求するしかないから、開き直った選手がやたらと成績を上げるというケースがあるからね」

 実際、この日の初回に29号ソロを放った山田哲人(27)は史上初となる4度目のトリプルスリー達成(13日現在、打率.279、25盗塁、29本塁打)を射程圏内に捉え、19歳の村上宗隆は清原以来となる高卒2年以内の30本塁打や打点王(リーグ2位の78打点)と目標が明確になっている。1年契約のバレンティンも13年以来の本塁打王(トップに7本差の24本)にチャンスを残している。

 この日は1―5の四回に一挙6点を奪うなど逆転勝ち。CS争いからも脱落したことで、ヤクルトは不気味さが増しているということか。

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