斎藤佑は9・11に プロを悩ます早実清宮「進路表明」の日

斎藤佑は9・11に プロを悩ます早実清宮「進路表明」の日

三回表に本塁打を放ち西東京大会で8強入り(C)日刊ゲンダイ

「(早稲田)大学進学という情報が有力だから、(夏の西東京大会には)行かなくていい。その分、他の選手を見ろ」

 担当スカウトにこんな指令を出している球団がある。

 21日の法政高との5回戦に「3番・一塁」で先発出場。高校通算106号ソロを放った早実の清宮幸太郎(3年)に関してだ。

 この日の清宮は三回の第2打席で3戦連発となる先制弾。高校通算最多記録の107本塁打に王手をかけた。「芯だったけど、こすったのでどうかなと思った。センターが待っていたのでアウトかなと思ったけど、入って良かった」(清宮)

 五回には一塁線を破る痛烈二塁打。九回の第5打席では右翼線に落ちる適時2点三塁打を放った。この日は2四球を含む3打数3安打1本塁打3打点。早実は新エース雪山が好投し、5―0の完封勝利で8強入りを決めた。

■「早くはっきりしてくれると助かります」

 この日から舞台を移した神宮には5000人の観衆が集まったが、12球団がドラフト1位候補に挙げる超目玉ながら、西東京大会にプロのスカウトが大挙しているかといえば、実はそうでもない。

 15日の初戦、3回戦の都南平戦を視察したのは、ソフトバンク、西武、ヤクルトの3球団のみ。冒頭の球団のスカウトがこう言うのだ。

「清宮がいざ『早大に行きます』と表明した時、他の1位候補も用意しておかないといけないから、そっちも見ておく必要がある。今は東京ドームで社会人の都市対抗もやっている。各球団はその準備をしているのではないか。といっても、清宮はどの球団も1位の有力候補。現場にスカウトが行かないからといって、指名しないわけではない。先月の練習試合には国内9球団とメジャーのスカウトが集結したし、これまで散々見て、すでに実力を把握しているというのもある。早実が甲子園に出たら見ることになるが、うちは清宮を見るために西東京大会へ行く予定はありません」

 早実は今日21日から舞台を神宮へと移した。西東京大会もいよいよ佳境。ただ、負けたら清宮がすぐに進路を表明するかといえば不透明だという。夏の甲子園終了後、9月1〜10日にカナダで行われるU18W杯に出場する高校日本代表の第1次候補30人に選出されている。進路表明は大会が終了する9月10日以降になる可能性がある。

「プロか大学か、両にらみは大変だし、それ以外の進路を選択するにせよ、早くはっきりしてくれると我々は助かります。彼次第で全部がガラリと変わる。今年はそれほど清宮中心のドラフトになるということなんです」(前出のスカウト)

 全国制覇を果たした早実の先輩・斎藤(現日本ハム)は甲子園終了後、高校日本代表の一員として米国遠征へ。帰国から3日後の9月11日に早大進学を表明している。

 プロ側は当分、ヤキモキさせられることになる。

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