阪神が異例“ストーブ取材禁止令”の笑止 元球団社長も首捻る

阪神幹部がストーブリーグ取材の自粛を要請か 「事実上の締め付け行為」と報道陣呆れ

記事まとめ

  • 阪神タイガースの幹部が、ストーブリーグ取材に関し取材自粛を要請したそう
  • マスコミへのお願いという形を取っているとはいえ、事実上の締め付け行為だという
  • 阪神は昨年、金本監督を電撃解任し矢野二軍監督を起用するドタバタ劇を巻き起こした

阪神が異例“ストーブ取材禁止令”の笑止 元球団社長も首捻る

阪神が異例“ストーブ取材禁止令”の笑止 元球団社長も首捻る

先日は元中日の井上一樹氏をコーチに招へいすると報じられたが(矢野監督)/(C)日刊ゲンダイ

今季のV逸が確定した阪神で、異例の出来事が起きていた。

 9月上旬のことだ。球団幹部が報道陣に対して、人事などのストーブリーグ取材に関し、取材自粛を要請したという。さる阪神OBが、「報道関係者から聞いた」と前置きした上で、こう言った。

「球団幹部は集まった報道各社に『公式戦、ポストシーズンの期間中は、来季に関わる人事に関する取材活動を慎んでほしい』と注文をつけたというのです。鳥谷が球団による引退勧告を拒否して退団を示唆したかと思えば、掛布オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザーも実は昨年の段階で今季限りでの退任が決まっていたことが判明。助っ人マルテに加え、ベテランの藤川、能見、福留が揃って残留する、と報じられたことで、球団が動いた。阪神はBクラスに低迷、優勝の望みが消えたことで、いよいよストーブ取材が過熱。球団関係者が酒の席でポロリと口にしたことを記事にすることも、良識に従って判断してほしいと告げたそうだ。事実上の締め付け行為ですよ」

 阪神は昨年、シーズン終了と同時に金本監督を電撃解任、一軍ヘッドに就任予定だった矢野二軍監督を一軍監督に起用するドタバタ劇を巻き起こした。球団幹部が現体制に変更されてから、初めての大型人事だったが、今季も鳥谷問題をはじめ、球団の人事に関するハンドリングの拙さは相変わらず。マスコミへのお願い、という形を取っているとはいえ、そもそもは身から出たさび。チームが優勝争いをしていれば、ここまでストーブ取材が過熱することもない。

■マスコミを抑え込めると

 阪神元球団社長の野崎勝義氏はこう言う。

「私は社長時代、7月末の早い時期に野村克也監督のウソの去就問題を書いた社について、選手やスタッフへの直接取材を2〜3カ月禁止にしたことがある。その社は野村監督との間に確執があった。球団としては続投要請をするつもりでしたし、7月に『今季限り』と違うことが報じられるとチームがガタガタになる。明らかに球団に対する妨害行為だと判断しました。ただ、甲子園球場内の出入りまでは規制はしませんでしたし、グラウンド外の取材まであれこれ言うことはなかった。今回のケースは、あくまでお願いという形で強制力はないものでしょうが、そうすることでマスコミを抑え込めると思っているのではないでしょうか。マスコミの存在意義を理解していたら、こういう態度は取らないはずなんですが……。球団は人事のことを書いてほしくないにせよ、マスコミには報道の自由がある。先日はスポーツ各紙が来季のコーチ人事を報じていましたが、マスコミ側も球団の意向を忖度してか、極力、球団が嫌がることをしないように感じます」

 阪神は全国屈指の人気球団。ファンは日々、阪神情報を求めている。ファンへの伝達役であるマスコミに圧力をかけ、都合の悪いことを封じるような姿勢は、アキれるほかない。

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