木製バットで高校最多108号 早実清宮にスカウトの本音は

木製バットで高校最多108号 早実清宮にスカウトの本音は

推定130メートルの場外弾(C)日刊ゲンダイ

「早実の清宮幸太郎も履正社の安田尚憲も、金属から木製バットに変わっても違和感はなかった。自分のポイントできちんととらえた打球は、それなりに飛距離も出ていましたからね」

 こう言うのは在京球団のスカウトだ。

 25日、U18日本代表が千葉工大と練習試合。高校歴代最多を更新する通算108号を放った清宮と、2本塁打の安田に関して「木のバットへの対応は問題ない。ともにドラフト1位クラスの実力の持ち主」と言うのだ。

「ただ、打撃技術は清宮がはるかに上。右前打と本塁打はバットを体の内側から出し、腕をうまくたたんでボールをとらえていた。腕を体に巻き付けるようなスイングを身に付けています。そこへいくと安田はセンバツ時に比べてタイミングの取り方などは良くなっていますが、軸回転で打っていたわけではない。特に外角球に対して、体の軸が崩れてしまうことがあるのです。しっかりとしたスイングを身に付けるまで、少し時間がかかる気がしますけどね」(前出のスカウト)

■相手投手のレベルが低すぎ

 もっとも、この日の清宮や安田の本塁打を、額面通りに評価するわけにはいかないようだ。

 対戦した千葉工大は千葉県大学野球連盟の2部。「1部の上位チームはともかく、リーグ全体のレベルは低い。まして2部の学校でしょ?」とはアマチュア野球担当記者。前出のスカウトもこう言った。

「大学生にしては、相手投手のレベルが低過ぎますよ。今春の関東大会や今夏の甲子園に出ていた高校生の方が、よほどいい球を投げていましたからね。我々、スカウトの間でも『いまのはストレート? それともスライダー? ちっとも分からないね』なんて会話が飛び交っていたくらい。ボールのキレや制球はヒドい。清宮や安田の本塁打にしても、打って当然という球でしたからね。あのクラスの投手を打っても、ほとんど参考にはなりませんよ」

 清宮も安田も、このレベルの投手からボカスカ打っても、割引が必要と言うのだ。


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