12球団ダントツ 広島・石井打撃Cが明かす得点力の秘密

12球団ダントツ 広島・石井打撃Cが明かす得点力の秘密

強力打線を率いる石井コーチ(中央)/(C)日刊ゲンダイ

 1日のヤクルト戦に勝利した広島。8月23日に、4番の鈴木が右足首骨折で離脱する苦境に見舞われたが、主軸不在となった24日からの計8試合は新井や松山が4番を務め、1試合平均得点は4.25をキープ。この日、4番として3打数3安打2打点の活躍を見せた松山は「なかなか点が取れない中でいい仕事ができた。一人一人がつなぐ打撃を心がけている」と話したように、12球団ダントツのチーム総得点635の攻撃力は健在だ。

 その裏には「考えさせる野球」がある。石井打撃コーチはこう言う。

「プロに入るときは一流だ、天才だとチヤホヤされる。いざプロに入ったら、みんな自分と同じかそれ以上のレベルの人ばかり。まず、それに驚いて戸惑う選手が多い。そこからどうやって1歩2歩、自分が飛び出していくか。それを考えていったらやるべきことは決まってくる。自分が現役のときも状況を考えながら取り組んでいました。練習は『理想を追い求める場所』、試合は『どれだけ迅速な状況判断ができるかを試す場所』。練習は確認作業であって、試合とは切り離して考えないといけない。『練習でやってきたことを試合でも』というのは違う」

 理想と現実は別物という考えの徹底。それは打者と投手の関係性にあるという。

「打者はあくまで受け身でしかない。投手が投げてくる球をどう崩して食らいつくかを考えるしかないんです。西川(龍馬)も『天才』なんて言われているけど、相手に『真っすぐに強い』というイメージを持たれているから変化球で崩される。そこからの駆け引きの部分はまだ課題であり、伸びしろでもある。そういう部分を試合で鍛えていかないといけない」

 得点だけでなく、盗塁もリーグトップ(97)。相手の動きや隙を突いた状況判断のたまものか。

関連記事(外部サイト)