U18メキシコに大勝発進 主将・清宮は米国戦に意気込み

U18メキシコに大勝発進 主将・清宮は米国戦に意気込み

七回、3ランを放った井上を出迎える清宮(C)共同通信社

 雲の切れ目から、時折カナダ特有の黄色い日差しが青々とした天然芝に照りつける中、2年ぶりの国際舞台で日本の4番兼キャプテンが好スタートを切った。

 U18W杯日本代表は日本時間2日未明(現地時間9月1日9時30分開始)、1次ラウンドB組初戦でメキシコに10―1で大勝。「4番・一塁」でスタメン出場した清宮幸太郎(3年=早実)は3打数1安打1打点で勝利に貢献した。

 2打席目には、外角速球を流し打って左翼にライナーで運ぶと、3打席目は1死三塁の好機で中堅に犠飛を放って貴重な中押し点を挙げた。4打席目は初球の134キロのストレートを待ってましたとばかりにフルスイング。打球は右翼へグングン伸びて本塁打かと思われたが、フェンス手前で風に押し戻されて失速。「もうちょっとしっかりスタンドまで入れたかったですね」と、苦笑いを浮かべた。

 主将としてもチームを牽引した。試合中には円陣で「声掛けてやろう!ベンチで!」と大声を出して選手を鼓舞。「初戦だったが、すごくいい雰囲気でやれていた。物おじせず、いい戦いができた」と胸を張った。

■米国代表はドラフト候補がズラリ

 日本とカナダの時差はマイナス13時間。早朝の試合前練習は気温5度の寒さの中でスタートした。清宮らは手袋をつけ白い息を手に吹きかけながらバットを振った。

 この日、メキシコ代表はメキシコ湾で発生したハリケーンの影響で20人のメンバー中7人がベンチ入りできなかった。空路を諦め、バスで陸路カナダ入り。スタッフは4時間の睡眠で試合を迎えたそうだ。日本代表もカナダ到着時に選手全員のバットが届かず、バットなしの練習を強いられるアクシデントに見舞われたが、いきなり大量点を挙げて不安を払拭した。

 ネット裏には、ロイヤルズ、パドレス、マリナーズなどのスカウトが視察に訪れた。清宮はかねてメジャーでプレーする目標を抱いている。日本は2戦目に米国(日本時間3日)、3戦目にキューバ(同4日)と強豪国との対戦が続く。米国代表には全米ドラフト1巡目候補の主戦投手・ロッカーら、将来のメジャーリーガーがワンサカいる。試合前には米国代表のメンバーと挨拶を交わすなど交流した。米国とほぼ同じ野球環境のカナダでこうした逸材と刃を交えれば、メジャー熱は一層高まる。

 1年生で出場した2年前の同大会では3年生を押しのけて中軸を任されるも、27打数6安打、打率.222、0本塁打、2打点と辛酸をなめた。「前回は決勝で米国に負けている。予選で勝てば相手に嫌な印象を与えられる。ただの予選の1試合というのではなく、意味のあるいい試合にしたい」

 清宮はこう言って、米国戦に向けて意気込んだ。

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