なぜ藤浪を広島戦に? 阪神・金本監督の“温情起用”が裏目

なぜ藤浪を広島戦に? 阪神・金本監督の“温情起用”が裏目

4回5失点KOだった(C)日刊ゲンダイ

 痛過ぎる黒星だった。

 金本監督は広島との首位攻防初戦を藤浪に託したが、初回に4番松山に先制2ランを浴びるなど4回5失点KO。その後打線が奮起し、阪神は九回に福留の2ランで逆転するも、その裏の安部の逆転サヨナラ2ランで大事な試合を落とした。接戦を制した広島にマジック12が点灯した。

 藤浪は4月のヤクルト戦で畠山に与えた頭部死球のショックから今も右打者には厳しい投球ができない。ローテ通りなら中6日で9月3日の中日戦(甲子園)で投げるはずが、この日の広島戦に起用されたのは、左打者が多いからだという見方があった。

 あるOBは「でも、それは違うと思う」と、こう続けた。

「広島打線は左が多いが、丸、松山、安部の中軸3人はいずれも3割を打っているし、一発もある。3割打者が皆無で貧弱な中日打線の方がはるかに楽。その中日戦に藤浪を起用しなかったのは、不甲斐ない藤浪に対する甲子園のヤジを懸念したからではないか。かつて、エースの井川も不調時に甲子園の厳しいヤジに参って当時の岡田監督は甲子園で登板させなかったことがあるからね」

 藤浪は8月16日の広島戦(京セラドーム大阪)が約2カ月半ぶりの一軍登板だったが、五回途中、7四死球(3失点)とボロボロだった。確かにその次の登板は、中10日あけての東京ドームの巨人戦だった。

「そのような配慮は理解できるが、メンタルの弱さを指摘されている藤浪にこの試合は荷が重すぎた」(前出OB)

 金本監督は藤浪の投球について「球自体は悪くない。相手の打力が上回ったと言うしかない」とかばった。メンタル的に弱っているかもしれない右腕に厳しい言葉は禁句か……。


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