トップに3差の30号 孤軍奮闘バレ砲の意外なモチベーション

トップに3差の30号 孤軍奮闘バレ砲の意外なモチベーション

来日7年目で6度目の30号到達に「ホッとした」/(C)日刊ゲンダイ

 らしい一発だった。7日のDeNA戦でヤクルトのバレンティン(33)が初回に先制3ラン。真ん中高めのチェンジアップを豪快に左翼スタンド中段まで運んだ。

 ヤクルトは大差の最下位に沈み、既に真中監督の退任も決定。チームとしての目標を失っている中で、主砲が2安打5打点と気を吐いた。

 今季のバレンティン、5月こそ打率3割台だったが、前半戦はエンジンがかからず、6月8日に右太もも裏の肉離れで離脱。しかし、約3週間で復帰すると、チームの低迷をよそに猛チャージを見せている。月間11本塁打を放った7月に続き、8月も9本塁打と量産。9月に入っての1本目となるこの日の一発で今季30号とし、リーグのトップに立つ中日のゲレーロに3本差と迫った。

 オランダ代表として出場した3月のWBCで大活躍。7試合で打率.615、4本塁打、12打点と結果を出して、メジャー復帰への思いを口にした。それがモチベーションのひとつになっているのは確かだが、7月からの大爆発にはもうひとつ理由があるという。

 7月に途中加入したカルロス・リベロ(29)の存在だ。面倒見役を買って出たバレンティンは同じマンションに住むことになった“後輩”を、すぐに自宅に招待。夜中の1時まで話し込んだ、とバレンティンが言う。

「一緒に夕食を作って食べたり、お互いの髪の毛を切り合ったり。タクシーの乗り方や、どこのスーパーで何を買ったらいいかとか、事細かに教えてあげたよ」

 バレンティンはヤクルト在籍7年目。チームの新外国人に、日本で生活するためのイロハを教えることも多いが、「リベロとは特に気が合ったみたい」とはチーム関係者。かわいい弟分ができて、逆転本塁打王が視野に入ってきた。 


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