巨人とソフトBは「NO」か 早実・清宮プロ入りへの“本音”

清宮幸太郎の獲得巡りポスティングでのMLB移籍の前例がない巨人とソフトバンク苦戦か

記事まとめ

  • プロ側は清宮がプロ志望届を提出することを想定し、「先々のこと」についても議論か
  • 大谷翔平が今オフにポスティングでメジャー挑戦すると決断し、清宮が刺激を受けたとも
  • 巨人からは松井秀喜氏、上原浩治が米移籍しているがいずれも海外FA権を行使してのもの

巨人とソフトBは「NO」か 早実・清宮プロ入りへの“本音”

巨人とソフトBは「NO」か 早実・清宮プロ入りへの“本音”

夢への最短コースは?(C)日刊ゲンダイ

「本人はプロ志向があると聞いている」

 プロか進学か、進路について熟考するとしている早実の清宮幸太郎(3年)について、某球団のスカウトが断言した。

「清宮は小学6年の時にリトルの世界大会で優勝。かねて『プロ野球選手になって、そこからメジャーへ行きたい』との思いを持っていて、気持ちはブレていないようだ。ご家族と相談した上で大学進学を選ぶ可能性はゼロではないが、プロ志望届を出すことになれば、先々のことまでしっかりとアピールする必要も出てくるだろうね」

 プロ側はすでに清宮がプロ志望届を提出することを想定。球団によってはこの「先々のこと」についても議論しているという。清宮の1位指名を検討している某球団の編成担当は、「移籍を前提とした交渉はできないのですが……」と前置きしたうえで、こう続けた。

「将来的なメジャー挑戦の夢がある以上、入団後のメジャー挑戦についても焦点になるでしょう。清宮もポスティングのことは気にしているようですから。先日、日本ハムの大谷翔平が今オフにポスティングでメジャー挑戦することを決断した。これに清宮がなおさら刺激を受けたことは想像に難くない。大谷と同様に、来るべき時が来たらポスティングを認めるのかどうかというところは、きちんと説明をする必要があるでしょう」

 さらにこの編成担当は、ポスティング容認までの年数として、「大谷は今年5年目。ダルビッシュ(ドジャース)、田中将大(ヤンキース)がともに7年目のオフにメジャー挑戦している。球団によって条件は違うでしょうけど、大谷と同じく最短で5年、長くて7年で認めるという形になるのではないか、とみています」と話す。

 清宮は先日のU18W杯終了直後に、「将来はこっち(米球界)に来てやりたいと思った。自分が何がやりたいかとか、しっかり見つけて、一番いい選択ができればと思います」と言った。プロ入り後にメジャー挑戦を実現するには、ポスティング以外では海外FA権を行使するしかない。ただ、清宮が海外FA権を取得するためには、入団1年目から一軍登録され続けても、最短で9年後。27歳を迎える2026年になる。早い時期でのメジャー挑戦に向けて米国の大学進学を視野に入れているともいわれたくらいだ。ポスティングに理解を示す球団の姿勢は決め手の一つになるし、ウラを返せば、ポスティングを認めていない球団には行きたくないのが本音なのだろう。

■巨人は松井も上原もFAで

 そうなると、苦戦を強いられるのは巨人とソフトバンクだ。12球団の中で、この2つだけがポスティングによるメジャー移籍の前例がないのだ。

 巨人からは松井秀喜、上原浩治がそれぞれメジャー移籍しているが、いずれも海外FA権を行使してのもの。00年にイチローがポスティングでメジャー移籍した際、当時の渡辺オーナー(現読売新聞グループ本社代表取締役主筆)は、「FAでもないのに17億円入るからといって売り飛ばす球団がいるから日本の優秀な選手が出ていっちゃう。もう少し愛国心を持たんといかん」と発言。その3年後、巨人の入来祐作がメジャー挑戦を見据えて代理人交渉を要求すると、日本ハムへ放出した。

「上原にしても、オフに何度もポスティング容認を直訴したものの一向に認められず、メジャー挑戦をしたのは09年、34歳になってからでした」(マスコミ関係者)

 ソフトバンクもこれまで城島健司らがメジャー移籍しているが、同様にFA移籍だった。14年オフ、FA権を行使したオリックスの金子千尋との交渉時にソフトバンク入団後のポスティング容認を求められたとされたが、後藤球団社長は「ポスティングは私どものチームに必要ない。あまり例外はつくらないほうがいいと思う」とこれを突っぱねている。

「両球団とも清宮は欲しいでしょうけど、巨人はすでに中村奨成(広陵)の1位指名も視野に入れているとの話も聞こえてきます。ソフトバンクは早実の先輩である王貞治球団会長がいますが……」(前出の関係者)

 清宮がプロ入りを表明した場合、10球団による争奪戦になるかもしれない。


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