いつから始まった? MLBの恒例行事「シャンパンファイト」の雑学

いつから始まった? MLBの恒例行事「シャンパンファイト」の雑学

リーグ優勝決定戦進出を決め、シャンパンファイトをするヤンキース・田中(C)共同通信社

【メジャーリーグ通信】

 メジャーリーグでは、9月後半から10月末まで狂乱のシャンパンファイトが繰り広げられる。これは、@プレーオフ進出決定時、Aワイルドカードゲーム勝利時、B地区シリーズ勝利時、Cリーグ優勝シリーズ勝利時、Dワールドシリーズ勝利時に行われる。

【歴史】     

 1957年にミルウォーキー・ブレーブス(現アトランタ)がワールドシリーズを制した時に初めてシャンパンファイトが行われ、その後、習慣化した。それまでは「ビールかけ」でシリーズの勝利を祝っていた。

【本数】

 大半の球団は使用本数を120〜130本に抑えている。MLBが「シャンパンは各選手2本まで」というガイドラインを設けているからだ。最も多いのはドジャースの220本。「コーチ、選手の家族、球団役員らの分も必要」というのがその理由だ。

 この他、最近はどの球団もノンアルコールのシャンパンを大量に用意している。通常のシャンパンは「クラブハウスに設営された会場の中でしか使用できない」というルールがあるが、ノンアルコールの方は会場外でも使用可能で、グラウンドで待つ家族やスタンドのファンと乾杯する選手もいる。

【必需品】    

 スキー用のゴーグル。シャンパンが目に入ると炎症が起きて角膜上皮剥離を引き起こすことがある。そのため目の周囲を広く覆うことができるスキー用のゴーグルは必需品になった。

 ゴーグルが初めて使われたのは2003年のことで、第1号となったのは当時レッドソックスに在籍していたオーランド・カブレラだった。ただゴーグルの普及は、いいことずくめではない。それまでは、どの選手も周囲の選手の目に入らないよう、節度を持ってやっていたが、ゴーグルの普及後は、狂乱のシャンパンスプレーが当たり前になってしまった。

【シャンパンの銘柄】 

 プレーオフ進出決定時や地区シリーズ勝利の段階で使われるのは市販価格10ドル台の中級品だ。アスレチックスやヤンキースはカリフォルニア・ナパ産の「ドメーヌ・シャンドン」(19ドル)を使用。ナショナルズも同じナパ産の「コーベル」(11ドル)だ。ヤンキースはイタリア産の「ボッテガ」(17ドル)を使った年もあった。

 リーグ優勝シリーズを制した場合、少しグレードが上がって20ドル台の「マム・ナパ」クラスになり、ワールドシリーズ制覇の際は50ドル台の「モエ・シャンドン・ブリュット・アンぺリアル」のような高級品が使われる。

 ナパに近いジャイアンツは、地元の有名ワイナリーと提携関係にあるので、ナパ産の高級品を使用している。

(友成那智/スポーツライター)

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