ロッテ1位・佐々木朗希「キャンプは一軍」で根尾の“二の舞”懸念

ロッテ1位・佐々木朗希「キャンプは一軍」で根尾の“二の舞”懸念

話題性はケタ外れ(C)日刊ゲンダイ

周囲の雑音に惑わされなければいいが。

 17日のドラフトで、4球団競合の末にロッテが交渉権を得た佐々木朗希(大船渡)。体力づくりに時間がかかることに加えて、もうひとつ懸念材料がある。今後予想されるマスコミの取材攻勢だ。

 MAX163キロの高校生とあって、ただでさえ注目度は高い。一軍の戦力になるのは当分先になるだろうが、マスコミが放っておくはずはない。

 取材の矛先は獲得した球団にも向けられる。

 某球団のスタッフは「数年前の話だが」と、こう続ける。

「前年のドラフトで即戦力と評判の大卒投手が入団したが、開幕前に故障してしまった。当然、二軍でリハビリ。すると、担当記者から『いつ実戦で投げられるのか』と、毎日のように聞かれました。『そんなすぐには無理』『二軍の投手コーチに聞いてくれ』と言っても、矢のような催促が尽きなかった」

 マスコミは常に話題を追い求めている。佐々木が二軍で初登板となれば、スポーツ紙の1面を飾ることは確実だろう。もちろん、佐々木が未完成であることも事実。ロッテだってそれは百も承知だが、プロ野球は興行でもある。

■過熱報道に影響された結果

 今年の春季キャンプでの根尾(中日)がまさにそうだった。本格的に遊撃に転向したのは高校2年時とあって、ドラフト1位でも即戦力とみる者は皆無。そうでなくとも、体力で劣る高卒ルーキーは二軍キャンプからスタートするのが定石だ。にもかかわらず、与田監督は連日の過熱報道に影響されたのか、「根尾は一軍キャンプ」と明言。キャンプ1クール目の紅白戦出場も伝えていたという。

 そんな影響もあって、1月下旬に右ふくらはぎを故障し、キャンプは二軍暮らし。8月には右ヒジを痛めた。中日が根尾を「3年かけて鍛える」方針に変えたのは、2度目のケガの直後だった。

 ロッテも今季、ドラ1新人の藤原恭大(外野手)をキャンプから一軍帯同。オープン戦14試合に出場させた。話題づくりの面があったことは否めない。佐々木に関しても井口監督はさっそく、「基本的には一軍でやらせるつもり。ブルペンで彼のボールも見てみたい」と来春キャンプの一軍スタートを決めた。

 佐々木もマスコミの餌食になるか。

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