4年目で先発ローテ入り ロッテが描く佐々木朗希の育成“青写真”

4年目で先発ローテ入り ロッテが描く佐々木朗希の育成“青写真”

まずは体力強化も(C)共同通信社

緊張した面持ちで、固く握手を交わした。

 ロッテに1位指名された佐々木朗希(大船渡)が同校で井口監督らの指名挨拶を受け、「少しでも体を強くしていきたい」と意気込むとともに、改めて将来のメジャー挑戦への夢を口にした。

 佐々木にとって今後の課題は、本人も言うスタミナと筋力の強化。高校時代、故障に配慮して投げ込みを極力制限し、岩手大会決勝は登板を回避した。U18W杯では右手中指のマメにも悩まされた。12球団の中には、「育成に何年かかるかわからない。ハードルが高い」と、指名にしり込みした球団もあった。

 しかし、佐々木の恩師である国保監督は「登板の間隔さえ空ければ、1年目からでもある程度は(プロで)投げられると思います」と話している。成長途上ではあるものの、最速163キロを誇り、変化球や制球もすでに、プロレベルと評価する声も多い。

■1年目は中1カ月

 佐々木との面談に参加したロッテの永野チーフスカウトもこう言っている。

「もちろん、本人の体の成長度合いによって育成にかかる時間は変わってくるが、私の個人的な見方では、技術的な部分は言うことがないので、あとは体ができるのを待つだけ。一般的に言われているように(育成に専念する時間は)3年も4年もかからないかもしれません」

 佐々木を1位指名したものの、クジを外した某球団のスカウトは、「こんな育成プランを温めていた」と明かす。

「佐々木は、コンパクトカーにスーパーカーのエンジンを積んでいるようなもの。とはいえ、平均球速が150キロを超えた作新学院との練習試合や、194球で完投した岩手大会の4回戦、U18W杯の本戦、練習試合時の状態なら、一軍選手とてそう簡単には打てないでしょう。今の日本球界で160キロ投げる投手は千賀(ソフトバンク)だけ。変化球の質も高いし、負けず嫌いでメンタルも強いと聞く。1年目から一軍登板を少しずつ経験し、ローテ投手に育てるのがベストだと思う。シーズンは4月から9月までの6カ月。1年目は中1カ月で計6試合、2年目は中3週間で計9試合、3年目には中2週間で計12試合に登板し、そして4年目には中6日で先発ローテ入りする。これくらいのペースで階段を上がっていければ、御の字でしょう」

 一軍デビューは思った以上に早いかもしれない。

関連記事(外部サイト)