
ソフトバンクからFAの福田秀平がロッテ入りを決断 ロッテOB「十分に元が取れる」
2019年11月28日 09時55分 日刊ゲンダイDIGITAL
2019年11月28日 09時55分 日刊ゲンダイDIGITAL
2019年11月27日 12時00分 日刊ゲンダイDIGITAL
ソフトバンク王会長に激励される福田(C)共同通信社
相思相愛だった――。26日、ソフトバンクからFA権を行使した福田秀平(30)がロッテ入りを決断した。
福田は自身のブログで決断した理由を説明。交渉役を務めた松本球団本部長と、恩師である鳥越ヘッドの名前を挙げた。2006年高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団した福田だが、その当時はロッテのスカウトだった松本本部長と“相思相愛”の仲といわれた。しかし、ロッテは同年ドラフトでソフトバンクとガチガチの関係とされた大嶺祐太(現ロッテ)を1巡目指名。ソフトバンクとの競合の末にクジを引き当てた。
するとソフトバンクは返す刀で福田を外れ1位で指名。大嶺を取られたことによる“報復”といわれた。鳥越ヘッドはかつてソフトバンクでコーチを務めていた。福田は「プロ野球選手として生きていく覚悟を決めるきっかけを作ってくださった」(福田のブログから)という。
「鳥越さんからはお電話で『今のロッテには秀平の力が必要だから新たな環境で一緒に挑戦しよう』そのお電話口にいらっしゃった井口監督からも具体的な今後のチームの展望や自分の特性や評価等をお伝えいただき、チャレンジしたいという気持ちが芽生えていきました」(同前=原文ママ)
ロッテなら大車輪の活躍が期待できそうだ。ロッテOBが言う。
「外野のレギュラーは荻野とマーティン以外は流動的。かつての首位打者である角中は衰えが見えるし、清田も成績に波がある。福田がレギュラーに定着する可能性は十分にある。ロッテは福田に4年総額5億円とも6億円ともいわれる破格の契約を提示したが、十分に元が取れるでしょう」
ロッテの本拠地は千葉にあるものの、都心に近く移動の便もいい。走、攻、守の三拍子が揃った福田にとって、人、カネ、環境という3つの利点があるロッテは、格好の転職先だった。