23年以降に延期のWBC…日本が血道をあげる必要はあるのか

23年以降に延期のWBC…日本が血道をあげる必要はあるのか

2006年の第1回大会を制した日本代表(C)共同通信社

「名誉は日本にくれてやる代わりに、ショバ代はこちらがガッツリいただくよ」――。

 野球の国別対抗戦WBCで日本が第1、2回大会を連覇した直後、さるメジャー関係者はこう言った。

 第3回はドミニカ共和国、第4回は米国が優勝。日本はいずれもベスト4に終わったものの、大リーグ機構と大リーグ選手会がテラ銭をたんまりフトコロに入れる構図に変わりはない。

 ちなみに第1回大会は収益の47%が賞金、53%が各組織に分配され、優勝した日本は賞金の10%を得た。各組織の内訳は大リーグ機構と大リーグ選手会が35%、日本野球機構の取り分は7%に過ぎなかった。

 開催は3月。メジャーにとっても日本にとっても開幕直前の重要な時期だが、取り組むスタンスは、百八十度異なる。球界を挙げてオールスターメンバーを選び、ファンも日の丸を振って熱狂する日本に対し、米国は冷めたもの。メディアの扱いもWBC関連より30球団のスプリングトレーニングの方が大きいほどだ。

 さて、2021年に開催予定だった第5回WBCが、23年以降に延期される可能性が高くなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、AP通信などが伝えた。

 第5回大会の米国の登録メンバーはすでに発表されていて、先発はコール(ヤンキース)、ストラスバーグ(ナショナルズ)、バーランダー(アストロズ)、野手はジャッジ(ヤンキース)、トラウト(エンゼルス)、イエリッチ(ブルワーズ)といったスーパースターの名前がズラリと並ぶが、

「そうやってチケットを売るだけ売った後は、くしの歯が欠けるように一流どころが出場を辞退する。ドタキャンは米国の文化みたいなもの。特にプレーオフを狙うような球団は、開幕直前にケガをされたら目も当てられないと、主力の出場にいい顔をしませんから」とは特派員のひとりだ。

 日本にはWBCに目の色を変えたがゆえに、開幕後にケガや故障に苦しむ選手も少なくない。延期はWBCへの取り組み方を考え直すいい機会になるのではないか。

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