大学野球選手権が初の中止…ドラフト指名は1人か2人の“超厳選”に現実味

大学野球選手権が初の中止…ドラフト指名は1人か2人の“超厳選”に現実味

2019年の大学選手権優勝を喜ぶ明大の森下(央=現・広島)/(C)日刊ゲンダイ

「これは痛いです」

 プロのあるスカウトがこう漏らす。

 全日本大学野球連盟は12日、臨時理事会を開き、当初の6月から8月12日に開幕が延期されていた全日本大学野球選手権の中止を発表した。中止は史上初のことだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、政府からの緊急事態宣言が5月末まで延長となっている。練習が再開できていない学校が多く、東都大学連盟や東京新大学連盟はすでに春のリーグ戦の中止を決めている。他のリーグも多くは開幕のメドが立っていない。

 これはプロ側にも影響を及ぼす、と冒頭のスカウトがこう続ける。

「今年は大学生のドラフト候補が豊作で、上位から下位まで指名の中心になりそうだから、夏の甲子園より、大学生の全国大会をチェックしたかった。東京六大学が1回戦の総当たり制でやるとか、どこのリーグも中止か縮小傾向なので、見たい大学生がチェックできない。これが一番困るんです」

 そんなわけで、今年は「超厳選ドラフト」になる可能性があるという。

「高校生とは違って、大学生は秋のシーズンがあるにはあるが、それだけでは資料が少な過ぎる。上位候補なら、昨年3年時までの実力をある程度は把握しているけど、下位指名や育成で指名するレベルの選手の場合、最上級生の4年生になって急にリストに入ってくるケースが結構ある。現時点の実力が確認できなければ、指名を見送るしかありません」

 別の球団のスカウトは「こうなると、全体で1人か2人くらいしか指名しない球団が出てくるかもしれません」と話している。

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