稲葉監督は東京五輪まで 23年WBC指揮官の有力候補に原監督浮上

稲葉監督は東京五輪まで 23年WBC指揮官の有力候補に原監督浮上

2009年WBCを制した原ジャパン(C)日刊ゲンダイ

来年3月に日本や米国などで開催予定だった野球の第5回WBCが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2023年に延期されると、複数の米メディアが報じている。今大会は前回より4チーム多い20チームが参加する予定だったが、予選は延期となっていた。日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナーは「こういう事情で延期するということで、やむを得ないだろうと思っている」と語った。

 NPBは、現侍ジャパンの稲葉篤紀監督(47)の契約を、来年に延期された東京五輪終了までに延長する意向を明らかにしている。WBCも含まれていたが、それが23年に延期されれば、事態は変わってくる。

 稲葉監督に近しい関係者がこう明かす。

「そもそも、今だって日本ハムのSCO(スポーツ・コミュニティ・オフィサー)で代表監督を兼務している立場。いずれ日本ハムに恩返しするためという意識が強いようです。通算9年目という長期政権中の日本ハム栗山監督は今季が1年契約。稲葉監督は、ヘッドコーチとして日本ハムに復帰した小笠原と並ぶ、“ポスト栗山”の有力候補でもあり、本音では侍監督の1年延長にしても二つ返事というわけではない。さすがに東京五輪の監督は務めるにしても、なし崩し的にそのまま23年WBCまで3年間も代表監督を延長する気はないとみられています」

■第2回世界一の経験

 そこで次期監督の有力候補として浮上、というより、再浮上するのが、巨人の原辰徳監督(61)である。09年の第2回WBCでは侍ジャパンを率い、世界一に導いた。巨人では計13シーズンで監督を務め、8度のリーグ優勝、3度の日本一を達成。実績は申し分ない上、巨人との3年契約は来年までと条件は揃っている。球界関係者がこう言う。

「ここ2回のWBCは優勝を逃していて、NPBには勝てる監督に頼みたいという希望がある。原監督は周囲に『今回は長く(巨人の)監督をやるつもりはない』と漏らしているようで、来年までの3年契約を全うしたら、阿部慎之助(41=現二軍監督)に禅譲するつもりです。そうなると、22年からは“無職”。稲葉監督が来年の東京五輪までやってくれれば、侍ジャパン監督就任のタイミング的にはバッチリです。原監督は2次政権が終わって充電していた17年にも、前回の小久保監督の後任候補として侍ジャパンの監督就任を打診されたが、拘束期間の長さなどの条件面で折り合わなかった経緯がある。今回は巨人で任務を終えた後ということで、障壁は少ないと思われます」

■巨人GMと二者択一

 障壁があるとすれば、巨人で「別の仕事」があるかもしれないということだ。ある読売関係者がこう言った。

「退任後は空いている球団の『GM』に就任する可能性がある。今も編成権を握る全権監督として補強やドラフトなど、フロントの指揮も執っているだけに全く問題はないでしょう。若い阿部監督を据え、自身はGMとして支えるという形。球団にも高橋由伸前監督を編成面から支え切れなかったという反省点がある。同じ失敗を繰り返さないためにも、原監督をフロントのトップにして、経験の浅い阿部監督の相談役のような形として球団に残す可能性は十分あるでしょう」

 2度目の侍監督を取るか、巨人のGMを取るか――。いずれにせよ、稲葉監督の後任最有力候補として、原監督に白羽の矢が立ちそうである。

関連記事(外部サイト)