最下位争い金本阪神に突きつけられる超変革「白紙撤回」(2)

 フロントらが推すのは、田中正義(創価大)、佐々木千隼(桜美林大)の2投手だ。
 「同学年の藤浪晋太郎のライバルとなる投手を獲り、発奮材料にさせようという含みもある」(前出・関係者)

 藤浪をエースに育てる点では、アニキも同意見だ。しかし、特別待遇を許さないのも金本イズムである。
 「藤浪には考えすぎるところがあるんです。今年はストレートが走っているのに変化球が浮いてしまい、そこを狙い打ちされ炎上するパターン。ストレートを押す気構え、打たれても動じないエースの立ち居振る舞いを習得してほしいとし、ライバルうんぬんではありません」(ベテラン記者)

 また、アニキが打線低迷を敗因とした背景には、鳥谷敬の起用法を模索していたこともあった。連続出場記録を持つアニキが鳥谷の『連続フルイニング』の記録をストップさせるとは皮肉な巡り合わせだが、「秋季キャンプではショートで北條史也と競わせるつもり」(同)とのことだ。
 一部では三塁転向説も報じられているが、アニキは北條と戦うつもりがなければ復調はないと考えている。通常、ベテランは免除される秋季キャンプに、鳥谷をフル帯同させる予定だ。
 「鳥谷はチームの功労者です。金本監督に対し、『晩節を汚さないでくれ』という思いを持っています」(在阪メディア陣)

 フロントはゴメスに代わる大砲獲得にも全力を注いでいるが、一方の新クローザーは契約更改の結果次第となりそうだ。
 「メッセンジャーの契約が満了します。慰留は確実ですが、メッセ側は大幅昇給を希望しており、現在の1億3000万円から2億円以上に跳ね上がるかもしれません。そのメッセにクローザー再転向を打診する予定ですが、金本監督は若手の松田の成長に懸けたい、との思いを捨てきれていないようです。また、金本監督はクローザーなら能見を第一に考えています」(前出・関係者)

 今オフ、フロントはいくつかのトレードも検討している。そのひとつが、正捕手の獲得だ。
 「超変革の申し子とも言える原口文仁の今後です。捕手として育てるのか、それとも打者に重点を置くため一塁を守らせるのか。星野仙一氏のいる楽天に話をすれば嶋基宏が獲れるかもしれないし、チーム改革を急ぐ西武の炭谷銀次朗獲得もない話ではない」(同)

 チームが最下位争いを演じている以上、金本監督は大幅な譲歩を迫られそうだ。超変革は事実上の白紙撤回である。

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