最下位ヤクルトが決断する 真中監督休養、カツノリ緊急登板へ

 野球に対する勉強熱心さ、これまでの苦労と努力を評価されての抜てき案だという。ヤクルトスワローズにID野球が帰ってくる?

 真中ヤクルトがようやく“7月初白星”を挙げたのは、同月23日。連敗は「14」まで重ねていた。しかし、長いトンネルを抜け出した翌日の阪神戦は完封負け。連敗は終わったが、チームはガタガタのままなのだ。
 「真中満監督(46)の休養説も囁かれました。その度に小川シニアディレクターが出てきて否定しましたが、一つ勝っただけで、後半戦をどう戦うのか、具体的なプランが見えてきません」(スポーツ紙記者)

 小川淳司SDは「途中休養」の経験者だ。2010年途中、代行指揮を委ねられ、チームを見事に再建させたわけだが、シーズン途中に指揮官を代えるリスクは分かっている。否定コメントはそのためだろう。
 「当時、小川SDは高田繁監督が辞めるのならヘッドコーチである自分も辞めなければと訴えていました。『小川代行』で成功したのは、二軍監督だった経験が生かされていたからです。選手の気心が分かっていたので」(同)

 球団は「高田-小川」の継承時、指揮官に関する計画を改めた。小川監督のように、将来の監督候補には二軍監督などを経験させてから登用する、と。真中監督はその継承ラインに従って選ばれたが、今季は最下位を独走。継承ラインからすると、高津臣吾二軍監督昇格が濃厚だが、「(高津に)貫ろくが出るまでは何とか真中体制で…」というのが、球団の本音のようだ。
 「三木肇ヘッドコーチ、ベテランの杉村繁コーチもいますが、“ワンポイント”になる可能性が高い。チームを立て直すのなら、野村克也氏の下でスコアラー経験も積んだ“あの男”が最適なのです」(球界関係者)

 “あの男”とは、野村氏の長男、克則バッテリーコーチ(44)を指す。指導者願望も強く、若い頃から勉強を重ねてきた。温厚な人柄で慕われており、ヤクルトを日本一に導いたID野球の遺伝子も引き継いでいる。
 「父・克也氏のID野球のノートを持っていないのはヤクルトだけです。阪神、楽天では、ミーティング内容を聞き漏らさないためにパソコンを用いましたが、ヤクルト時代は大学の講義みたいに手書きでした。そのノートは、選手の個人財産。つまり、球団は所有していないのです」(同)

 カツノリが代行指揮を執れば、リアルIDノートが公開される。今度は球団も心して保管するだろう。また、球団が真中監督をかばうもう一つの理由は、長期連敗中、観客動員数が大きく落ちなかったこと。だが、スタンドからは「辞めろコール」が起きており、17日のDeNA戦以降、球団は試合後、クラブハウスに向かう真中監督をガードする警備員の人数を増やしている。球団が慰留に努めたところで本人が辞任の意向を示すとの懸念も深まっており、内々に“次”への引き継ぎ準備に動き出す。
 ID復活前、誰かが「ワンポイント登板」する?

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