ベイ「覇者の夢」来季こそ ファン、敵地で声張り上げ「ありがとう」

ベイ「覇者の夢」来季こそ ファン、敵地で声張り上げ「ありがとう」

敵地で最後まで声援を送り続けた横浜DeNAのファン=広島市のマツダスタジアム

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズは15日、広島市のマツダスタジアムで行われたセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦で広島に7−8で惜敗し、ステージ敗退が決まった。レギュラーシーズン3位でCSに初進出し、ファーストステージで同2位の巨人を破ったものの、同1位の広島には1勝4敗と退けられた。広島は22日開幕の日本シリーズに25年ぶりに出場する。

 試合は横浜DeNAの先発今永が一回に6失点。梶谷、ロペスの本塁打などで追い上げたものの及ばなかった。

 18年ぶりの日本シリーズ進出は夢と消えたが、快進撃を見せたチームには最後までファンから大きな声が届けられた。


◆ファンであること誇り
 3万人を超える観客で膨らみ、赤一色に染まった広島市のマツダスタジアム。それでも三塁側の一画、約1700席のビジター専用席では、青のユニホームに身を包んだ一群が負けじと声をそろえていた。

 横浜市緑区の会社員中村稔さん(53)は球団のファンクラブを介した抽選でチケットを「奇跡的に入手できた」と言う。

 この日は始発の新幹線で広島入り。事前に宿泊先も確保していたため、前日14日の第3戦で敗退していれば「広島観光で終わっていた。勝ち残ってくれて良かった」とチームの踏ん張りに感謝する。20年近く応援している妻の利都子さん(53)も「若い選手の活躍は見ていて楽しい。昔とは違う強さ」と隣で目を輝かせた。

 試合は必死の追い上げも及ばず、4番の筒香嘉智選手の空振り三振で幕を閉じた。「よくやった」「ありがとう」。球場を後にするチーム専用のバスにはねぎらいの言葉が送られる。

 青いタオルを振りながら選手を見送った川崎市中原区の会社員飯嶋愛美さん(26)は父に誘われて応援を始め、もう10年余りがたった。「勝てなかった時代は劣等感があった。今はファンであることが誇り」と言う。「18年前の優勝の瞬間は客席から応援していたと父によく自慢される。私も日本一を見届けたい。来年こそ優勝してほしい」と期待を込めた。