ストーブリーグは金本知憲監督VS鳥谷敬の阪神が面白い

ストーブリーグは金本知憲監督VS鳥谷敬の阪神が面白い

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【吉見健明のダッグアウト取材メモ】

プロ野球界のストーブリーグは年々早くなっている。


来季へ向けての補強を円滑に進めるためには、監督人事が優先されるのは言うまでもないが、外部から見えないところでは8月中旬に来季の青写真を検討し始めるのは、いまや当たり前になっている。



すでに中日ドラゴンズは谷繁元信監督(45)の休養を発表し、事実上で解任にしている。そして来季は、小笠原道大二軍監督(42)の昇格が有力視されている。私が得た情報からも90%の確率で決まるようだ。


西武ライオンズは田辺徳雄監督(50)が辞任の意向を示している。次期監督には、秋山幸二前ソフトバンク監督(54)の名前がスポーツ紙面を賑わしているが、ある筋からは潮崎哲也ヘッドコーチ(47)の昇格だと聞いている。


「次の年に向けて円滑にチーム作りをするためには、早めに監督を決めておかないと、すべてが狂います。そのなかで面白いのは阪神タイガースです。金本知憲監督(48)とは1年目には解任できない契約を内々に交わしているため、ベテランの鳥谷敬(35)との確執が深まりそうです」(元セ・リーグ球団幹部)


今年に関しては「最下位でもいい」の口説き文句で金本監督を招聘しているという。2年目は金本監督が思い描くチーム体制にすればいいのだが、厄介なことがある。金本監督と冷戦状態の鳥谷だ。鳥谷がかつてMLBへの移籍を目指した際に、阪神は残留させるために“永久に阪神で大事にする”という密約を交わしているからだ。


球団が双方にいい顔しているので、問題はややこしくなるばかりだ。金本監督が鳥谷をトレードに出したくても、指揮官の判断では簡単にいかないのである。



さらに、鳥谷が阪神に入団するときには、その条件の中に将来の幹部候補としての登用も含まれている。阪神は早大閥が主流だ。早大出身選手は、監督が約束されているのが阪神の伝統である。その例としては中村勝広氏や、岡田彰布氏が挙げられる。


これも金本監督が最も嫌うことである。


「球団からすれば、金本監督か鳥谷のどちらを取るかの選択ですが、結論を言えば、双方ある。そもそも阪神はスター選手に冷たい。かつては、吉田義男監督の意見を取り入れて、江夏豊を放出しています。田淵幸一もトレードに出されている。しかし、金本監督は監督1年目が最下位の可能性もあり、その手腕は未知数。そして外様でもある。また、鳥谷の方が人格的に選手からの人望が厚い。今後どちらをとるかが焦点ですね」(元阪神球団幹部)


金本VS鳥谷は、阪神伝統のお家騒動に発展しそうだ。


(スポーツジャーナリスト・吉見健明)

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