打線強化か投手陣てこ入れかを迫られる阪神金本監督のドラフト1位への苦悩

打線強化か投手陣てこ入れかを迫られる阪神金本監督のドラフト1位への苦悩

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9月10日の土曜日。阪神タイガースの今シーズン最後の東京遠征の夜に、金本知憲監督(48)は人目を忍んで都内の飲食店に向かった。


その飲食店の個室には、四藤慶一郎球団社長と高野栄一本部長が待ち構えていた。



「球団幹部が金本監督を呼び出した目的は、来季の戦力構想に関するすり合わせです。メインテーマはドラフト1位候補についてでした」(球界関係者)


この飲食店での会合の2週間前の8月27日には、ドラフト指名候補としてリストアップされた選手の評価と近況を報告する定例スカウト会議も開かれていた。だが、スカウト会議の出席者たちは、報道陣に対して、「(話すことは)ない、ない」と首を振り、足早にその場をあとにしている。10月20日のドラフト会議まで2カ月を切った時期であれば、通常なら具体名は出さないまでも、投手か野手かといったリップサービスを記者にするのが慣例にも関わらずである。


「スカウトの意見は主に3つに分かれています。将来性に重点を置いて高校生投手を指名すべきとの声と、鳥谷の後継者になり得る大学生遊撃手の指名を推す意見、そして即戦力投手を是が非でも獲得しローテーションを建て直すべきだという案です」(同)


そして、9月10日の会合では、四藤球団社長たちは今季の敗因に先発陣の崩壊を挙げたという。


「即戦力投手として、創価大の田中正義、桜美林大の佐々木千隼の名前が監督に告げられました」(ベテラン記者)


社長たちは即戦力投手の1位指名を推したようだが、金本監督は首を縦に振ろうとはしなかった。両右腕の名前が告げられたあとの会合の様子を、先の関係者がこう続ける。



「金本監督の挙げた敗因は“打線”でした。若手が出てきても好調さが持続できないことが一番の悩みだと言ったそうです」


しかし、金本監督は四藤社長らの即戦力投手獲得案にも一定の理解を示している。大学4年生の22歳、つまり、エースの藤浪晋太郎と同い年で、ライバルとなる投手を獲れば、チーム内の競争が活気づくと考えているという。


昨年のドラフト会議で1位指名をした高山俊は、直前に金本監督が要望して決定に至ったのだという。今回の会合では意見はまとまらなかった。投手陣の競争助長か、打線強化か。今年のドラフト会議も最終決断は金本監督に託されることになりそうだ。

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