ドラフト夜の延長戦 セガサミー植田、巨人2位・山田から決勝ソロ

ドラフト夜の延長戦 セガサミー植田、巨人2位・山田から決勝ソロ

【セガサミー−JR東日本】延長十八回表セガサミー1死、植田が左越え本塁打を放つ=神宮球場で2021年10月11日、西夏生撮影

 引き分け再試合が頭をよぎった延長十八回、値千金のアーチが神宮球場の夜空に描かれた。11日の第92回都市対抗野球大会東京2次予選。第3代表決定戦でセガサミー(東京都)はJR東日本(東京都)を4―3で降し、2年連続12回目の本大会出場を決めた。

 両チームとも総力戦となった激闘に決着がついたのは、午後6時のプレーボールから5時間18分後。球場を利用できる制限時間が迫り、最終回として迎えた延長十八回。セガサミーの1番・植田匡哉の一振りが、意地のぶつかり合いに終止符を打った。

 試合中に巨人からドラフト2位指名を受けたJR東日本の左腕・山田龍聖が、指名から約2時間後の九回から登板。力強い直球で7イニング連続無安打とセガサミー打線を封じていく。

 同点なら翌日再試合――。セガサミーを救ったのは、大卒2年目で山田と同じくドラフト解禁を迎えたものの、指名がなかった植田だった。「投手陣が頑張ったのに、ここで決めなければ再試合になる。何とか点を取りたい」。山田が投じた140球目の甘い直球を左翼席に運んだ。西田真二監督は「再試合が頭をよぎったが、よう打った。まさか打つとは」とたたえた。

 昨季は都市対抗ベスト4、今季は日本選手権ベスト8と全国の舞台で上位進出が続いているセガサミー。東京2次予選は自慢の強力打線が機能せず、決して盤石とは言えない戦いぶりだった。それでも勢い任せではなく、粘り強く代表切符をつかんだのは成長の証しと言える。今季の新加入は選手1人とマネジャー1人。新戦力が大幅に加わったわけではないが、ベテラン、中堅、若手がかみ合い、チームは成熟しつつある。

 「社会人野球界を盛り上げたい」が口癖の西田監督。激闘を勝ち抜き、また一つたくましくなったチームは、東京ドームでも野球の魅力を伝える試合を見せるはずだ。【川村咲平】

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