クラーク記念国際、初優勝導いた2枚看板リレー 高校野球北海道大会

クラーク記念国際、初優勝導いた2枚看板リレー 高校野球北海道大会

【クラーク記念国際−旭川実】優勝しマウンドに集まって喜ぶクラーク記念国際の選手たち=札幌円山球場で2021年10月12日、貝塚太一撮影

 高校野球の秋季地区大会は12日、北海道で決勝があり、クラーク記念国際が旭川実を3―1で破って初優勝を果たした。クラーク記念国際は一回に先制し、六、七回に加点。右腕・辻田旭輝(2年)と左腕・山中麟翔(りんと、2年)のリレーで逃げ切った。地区大会の成績は、第94回選抜高校野球大会(2022年3月18日開幕、甲子園)の出場校選考の資料になる。

 初優勝の余韻に浸りながら、クラーク記念国際の佐々木啓司監督はしみじみと言った。「ずっと厳しい試合が続いていたので、ほっとしてます。投手2人がよく頑張った」。今大会5試合をすべて2失点以下に抑える原動力となった辻田と山中への賛辞だった。

 この日は、2人の力を合わせて旭川実の反撃をかわした。2点リードの六回、それまで1安打投球を続けていた先発の辻田が1死から3連打を浴びて失点すると、佐々木監督は左翼を守っていた山中をマウンドへ送った。

 「絶対に相手を勢いに乗せないよう、気持ちで投げた」と山中。大きく曲がるスライダーを武器に後続を断ち、ピンチを脱出した。再び2点差になって迎えた九回は山中が先頭を四球で歩かせたところで一塁に回っていた辻田が再登板。力強い速球で相手をねじ伏せ、歓喜の瞬間を迎えた。

 佐々木監督はかつて駒大岩見沢(14年閉校)で指揮を執り、“ヒグマ打線”の異名をとる打力のチームを作り上げたが、今大会は2桁得点は一度もなく、犠打をからめて好機を着実に生かし、しぶとく勝ち上がった。佐々木監督は「『打のチーム』といっても、あくまで重視しているのはいつも守りですよ」と前置きし、こう続けた。「新チームになった時から、甲子園に行くチームになるという手応えを感じていた。あの左右の2人がいるから。今後、一冬でどこまで成長するかね」

 左右の二枚看板が期待通りの成長を遂げれば、「甲子園に行けるチーム」ではなく、「甲子園で勝てるチーム」になるはずだ。【平本泰章】

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