明徳義塾・馬淵監督が12回2死で伝令を送ったワケ

明徳義塾・馬淵監督が12回2死で伝令を送ったワケ

12回表、選手に指示を出す明徳義塾・馬淵監督(撮影・鈴木みどり)

<全国高校野球選手権:明徳義塾6−3日大山形>◇9日◇1回戦

 明徳義塾(高知)が日大山形との延長12回、2時間39分の熱戦を制した。

 3−3から明徳義塾が3点を勝ち越した直後の12回裏。6回から登板した市川悠太投手(2年)は2死を奪ったあと、四球と中前打で2死一、二塁とされた。ここで馬淵史郎監督(61)が動いた。伝令役に先発の北本佑斗投手(3年)を送り「27個目のアウトを取って初めて野球は成立するんや」。市川はギアを入れ直し、最後の打者を遊飛に打ち取った。

 今春のセンバツでは、初戦で早実に延長10回の末敗れた。9回2死までリードしながら、まさかの逆転負けだった。この日はリリーフの市川が7回5安打無失点の粘りの投球を見せた。馬淵監督は「今まではあんなに信頼感が無かった。今の状態なら間違いなく彼」と手放しでたたえた。

 激闘を終え馬淵監督は「3時間も立ちっぱなしやったんやから」とさすがにお疲れの様子。それでも「人間やっぱり開き直りが大事ですね」と馬淵節はおとろえなかった。