糸井に陽岱鋼…摂津まで! 巨人が再び「大物補強路線」に方針転換?

糸井に陽岱鋼…摂津まで! 巨人が再び「大物補強路線」に方針転換?

広島優勝&DeNA躍進のウラで、屈辱にまみれた伝統球団は早くもストーブリーグに突入!

広島カープが25年ぶりにリーグ優勝し、DeNAベイスターズも初のCS(クライマックスシリーズ)進出と、波乱のペナントレースとなった今年のセ・リーグ。

ただ当然、久々に大躍進したチームがあるということは、逆に屈辱を味わった“強豪チーム”もある。高橋由伸、金本知憲というスター新監督を迎えて今シーズンを戦った巨人阪神のことだ。

ほとんどの野球解説者も予想できなかった広島の大独走リーグ優勝が決まった翌日以降、スポーツ各紙では「待ってました」とばかり、大物FA選手たちの虚実ないまぜの移籍動向が連日のように報じられた。しかも、そのほとんどに巨人と阪神が絡んでいるのだ。例えば…。

オリックス・糸井、FAへ。巨人、阪神の争奪戦!」

中日・平田、大島も阪神調査!」

日本ハム・陽岱鋼(ようだいかん)、巨人か!?」

水面下では早くも両球団の“リベンジ補強”が動きだしているようなのだ。仮にすべての報道内容が事実なら、FA獲得枠が何人分あっても足りないほどだ(もちろん、そんなことはありえないが)。

スポーツ紙デスクが語る。

「阪神、巨人とも新監督に任せたシーズン。阪神は金本監督が『超変革』を掲げて若手を積極起用したものの、Bクラスではさすがにいただけません。一方の巨人はCSにこそ進出したものの、広島の独走を許した時点でアウト。このチームはやはり、優勝争いできなければ2位も最下位も同じなんです」

ただ、両球団の幹部はともに、監督の力量よりも戦力不足が敗因との結論に至っているという。特に昨オフ、高橋監督の現役生活を球団の都合で終わらせたという事情もある巨人は、かなり鼻息が荒い。

「球団内の空気が一変したのは、広島に約10ゲーム差離された7月のこと。ナベツネさん(渡邉恒雄[つねお]・読売新聞主筆)が『由伸は悪くねえ。補強してねえもん。今の陣容で勝てったって無理だよ』と発言して以降、大補強への準備が進んできました。このオフはマネーゲームも辞さない構えです」(前出・デスク)

■巨人は久々にお得意の大補強!?

そんな巨人と阪神が真っ向からぶつかりそうなのが、今年のFA市場の目玉のひとりで、抜群の身体能力を誇るオリックスの超人外野手・糸井嘉男だ。セ・リーグ某球団のプロスカウト(編成部門のFA・トレード担当者)は声を潜めてこう明かす。

「新聞などでは『京都出身だから阪神』だとか、『いや、今は自宅が東京にあるから巨人有利』だとか書かれていますが、全部こじつけです(苦笑)。とはいえ、本人はオリックスに特別な愛着はありませんし、最後は提示条件次第で決まるでしょう。

その点、現状では巨人が一歩リードしているようですが、ネックは来年36歳という年齢。巨人は2年契約が限度と考えているようです。もし糸井が3年以上の長期契約にこだわるなら、巨人は降りることも考えられます。そうなると、金本監督自身が糸井獲得を熱望している阪神入りも十分にありますね」

ただし、巨人は糸井を獲(と)り逃した場合に備えて二の矢、三の矢を用意しているのだという。在京テレビ局関係者はこう語る。

「巨人の最大の補強ポイントはセンター。そこに合致するのが、FA移籍がささやかれている日本ハムの陽岱鋼です。近年は肩の故障などに悩まされていますが、抜群の守備力としぶといバッティングは健在。一部ではソフトバンク入り濃厚との報道もありますが、巨人の動向次第ではまだわかりません。

また、中日の平田良介も要注目。水面下ではすでにヤクルトがラブコールを送っていますが、若い右打者という点で巨人の補強ポイントと重なっており、マークは緩めていないようです」

さらに、投手でも複数の名前が獲得候補に挙がっている。前出のスポーツ紙デスクはこう語る。

「高橋監督はじめ現場首脳陣には、左の計算できる中継ぎが欲しいとの意向がある。衰えの見え始めた鉄腕・山口鉄也をカバーする存在が必要だからです。

まだメディアではあまり話題になっていませんが、本命はソフトバンクの森福允彦(まさひこ)です。森福は往年のキレこそなくなりましたが、今年は大事な場面で仕事をこなしており、まだまだ使える。言うまでもなく、セットアッパーとしての実績、経験は十分ですからね」

そして、“大穴”候補としてはあの大物投手の名前も。

「注目は、ソフトバンクの攝津正(せっつ・ただし)がFA宣言するかどうか。彼はシーズン途中から工藤監督とコンディショニングの方針を巡って衝突し、以後、冷や飯を食わされているようですから。

もちろん、ソフトバンクとしてはまだまだ大切な戦力だし、実際に複数年契約も結んでいる。ただ、本人がそれでもチームを出たいと思っていれば話は違ってきます。FA宣言せずとも、トレードというウルトラCもありますからね」(前出・セ某球団プロスカウト)

巨人はここ数年、かつての大物補強路線から育成重視の堅実路線にシフトしていた。それだけに、このオフに向けたなりふり構わぬ姿は異様だが、言い換えれば、それだけ球団が現状に危機感を持っている証(あかし)なのだろう。

●後編⇒『FA補強に消極的な阪神。狙うは韓国リーグで注目の外国人長距離砲?』

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