『野球部あるある』著者がドラフト候補を大予想 「田中正義は“100年にひとり”の逸材」

『野球部あるある』著者がドラフト候補を大予想 「田中正義は“100年にひとり”の逸材」

菊池選手が今年のドラフトを大予想!

高校野球ファンもプロ野球ファンも固唾(かたず)をのんでテレビを見つめる、野球界の秋の風物詩、「ドラフト会議」がいよいよ今週22日(木)に開催。

そこで『野球部あるある』著者・菊池選手が大学・社会人のドラフト候補をガチ予想!

* * *

今年はまれに見る豊作ドラフト。特に大学・社会人では即戦力投手がそろっています。なかでも注目は、創価大の田中正義。紛れもなく「100年にひとり」の逸材です。日本ハムの大谷翔平と同じ年ですが、彼とはまた質の違う、一球見ただけでそのすごさがわかるストレートが最大の武器。5球団競合もありえると思います。

この田中に続く注目株が、桜美林大の反骨の男・佐々木千隼(ちはや)です。都立日野から、過去に本指名でのプロ野球選手ゼロの桜美林大で成長を遂げました。今春の首都大学リーグでは防御率0・27。真っすぐが速い上に落ちる球もあるので、抑えの適性があります。どんなチームに行っても臨機応変に対応できると思いますが、個人的には東京都出身選手として、ヤクルトに入団して巨人を倒す反骨精神を見せてほしいですね。体も強いので、ケガ人が多いヤクルトでこそハマるんじゃないでしょうか。

ほかにドラ1候補と言えるのは明治大柳裕也。安定感は随一です。角度のあるストレートに加えて、カットボールや落ちる球も魅力的。外れ1位で競合する可能性が高いと思います。

社会人投手で安定感に優れるのは東京ガス山岡泰輔。高校を出たばかりの社会人1年目から先輩捕手のサインに首を振っていた、いい意味で投手らしい投手です。今年ブレイクした巨人の田口麗斗(かずと)とは高校時代からのライバル。ぜひ、セ・リーグでの投げ合いを見たいものですね。

評価が分かれるのが慶應義塾大加藤拓也です。ガチムチで、巨人の澤村拓一に近いイメージ。あれだけの体をつくってきたんですから、努力できる才能を感じさせます。広島の名スカウト・苑田聡彦(としひこ)さんが「個人的に一番好きな選手」と言っていました。どこが好きかといえば、内面。孤独を苦にしない選手で、他人と群れない強さがある。ボールの質、精神面ともにリリーフタイプだと思います。

ほかには神奈川大の左腕・濱口遥大(はるひろ)も注目です。元中日の山本昌さんに濱口の投球映像を見ていただく機会があったんですが、「何このチェンジアップ!!」と絶賛していました。また、ここにきて評価が急上昇しているのが白鴎大中塚駿太。春まで大学通算1勝だったのに、この秋だけで4勝を挙げている。球速だけなら田中正義以上です。

隠し玉として挙げておきたいのが、帝京大準硬式野球部の左腕、鶴田圭祐です。硬式よりも球速が出にくいとされる準硬式球で最速149キロ。この秋はまだ投げていないのがなんとも不気味です。育成どころか本指名もありえます。

いずれにせよ、今年は投手の駒がそろっています。下位チームは2巡目のウエーバー順位が高いので、例年なら1位じゃないと取れないレベルが、2位でも残っている可能性が高い。1位指名はもちろん、ドラフト2位の指名争いも含め、見どころが多いドラフトになると思います。

◆『週刊プレイボーイ』44号「愛と小ネタのドラフト予想2016」では、他にも野球大好き芸人たちが小ネタを交えドラフトを大予想! こちらも是非お読みください。

●菊地選手(KIKUCHI SENSHU)






1982年1月2日生まれ、東京都出身。書籍『野球部あるある』シリーズ著者。雑誌『野球小僧』『野球太郎』編集部員として勤務し、2015年4月よりフリーに

(取材・文/オグマナオト)

関連記事(外部サイト)