<速報>日ハムが大谷の完封で4年ぶり7度目V

「マジック1」で王手をかけていた日ハムが28日、西武プリンスドームでの西武戦に1−0で勝利を収めて4年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。先発の大谷翔平(22)は、投手専任起用に応え、わずか1安打15奪三振の完封勝利。大事なゲームで今季最多奪三振をマークしてレアードの一発で奪った1点を守り切った。今季の日ハムを象徴するようなゲームでソフトバンクと最大11.5差あったゲーム差を大逆転して142試合目にペナントレースを制覇した。


 西武プリンスドームのチケットは売り切れていた。
 目の前で、その瞬間を見届けようという日ハムファンであふれた。

「勝って決める」。残り2試合でマジック「1」。栗山監督は、そのマウンドに大谷を立てた。対西武に0勝2敗、防御率6.00と相性が悪いが、それは5月の対戦成績。栗山監督は、登板前日もベンチでスタンバイして代打出場させた疲労を配慮したのか、リアル二刀流では使わず、投手専任で起用した。
 唯一の不安は、その立ち上がりにあったが、西武の淡白な攻撃にも助けられ、3人でピシャリ。二死からは浅村の三塁右を襲ったライナーをレナードが好捕した。二回には、メヒア、森を連続三振。おかわり君も投ゴロに抑えて、最速は早くも159キロ。大谷は、3回まで打者一巡をパーフェクトである。

 一方、大谷の花巻東の先輩、菊池雄星(25)は、中4日の先発で規定投球回数到達もかかっていた。先輩の意地も見せたい。初回、先頭の岡を四球で出して二塁へ送られたが、陽、中田を連続三振。菊池は、4回にも先頭の岡を三塁への内野安打で出塁させ、続く西川にバントで送られるが、陽を三ゴロ、中田を二ゴロ。最速152キロをマークする球威で封じこめた。

 息が詰まるような緊迫の投手陣の均衡を破ったのは、レアードのひと振りだった。4回一死から高めの変化球をレフトへ39号ソロ。「ストレート狙いのスライダーだが、自分でもどうやって打てたかわからない。翔平がいいピッチングをしているので援護できてよかった。とにかく今日、勝って決めたい」というレアードの優勝へかける思いが乗った一発で、力投の大谷に1点をプレゼントした。

 5回一死まで、一人の走者も出させなかった大谷は、14人目の森にライト前に、この試合初ヒットを許した。だが、続くおかわり君は、追い込んでインローに159キロのストレートをズバッ。栗山も縦のスライダーを外に落としてスイングアウト。勝負どころで連続三振を奪った大谷は、笑顔を浮かべてベンチに戻った。
 6回からは配球にフォークを交えて坂田、呉念庭、秋山を3者連続三振。奪三振を2桁に載せ、コントロールも、ボールのキレも抜群の圧巻のピッチング内容である。

 ここまで四死球ゼロ。
 無駄球をほどんと投じることなくペースアップしていく大谷は7回、8回もパーフェクト。奪三振数は今季最多となる15個に乗せた。9回もマウンドへ上がった大谷は一死から代打・上本に、この試合初めての四球を与えて出塁させたが、1点を守り切り、初体験となる歓喜の胴上げ投手となった。大谷は、この1勝で今季成績を10勝4敗として3年連続の2桁勝利となった。

 栗山監督は、選手、一人ひとりと熱くハグをしながらマウンド上へ向かい、喜びをチーム全体でかみ締めて、かなり時間が経過してから胴上げが始まった。栗山監督は8回、宙に舞った。また今季限りで引退する武田勝も続けて3度、胴上げされた。