米地元紙がダルビッシュの敗因を分析。「残念な先発で不運クラブ入り」

テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有が4被本塁打 米地元紙が敗因を分析

記事まとめ

  • レンジャーズのダルビッシュ有がア・リーグ地区シリーズ第2戦に先発した
  • ダルビッシュは自己最多となる4本塁打を許し敗戦投手になった
  • 地元紙はダルについて「0勝2敗、防御率は5.40となった」と皮肉っている

米地元紙がダルビッシュの敗因を分析。「残念な先発で不運クラブ入り」

米地元紙がダルビッシュの敗因を分析。「残念な先発で不運クラブ入り」

プレーオフ第二戦に先発し負け投手となったダルビッシュ(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

 メジャーのア・リーグ地区シリーズ第2戦のレンジャーズ対ブルージェイズにダルビッシュ有(30)が先発のマウンドに立ったが、5回を5安打5失点。自己最多となる4本塁打を許し敗戦投手となった。前日の第1戦で今季15勝(5敗)のコール・ハメルズが3回3分の1を6安打7失点でブルージェイズに敗れたレンジャーズは、この日の試合をダルビッシュに託したが期待に応えられず、公式戦でア・リーグ最多の95勝(67敗)を挙げたレンジャーズはホームで2敗を喫して崖っぷちに立たされた。

 同結果を受けて、地元紙のダラス・モーニングニュースは、「第2戦の残念な先発で、ダルビッシュ有は不運クラブ(unfortunate club)入りした」という記事を掲載した。

「ダルビッシュは靭帯を修復するトミー・ジョン手術から復帰し、4年待ったのちに2度目のポストシーズンでの先発を果たした」と始まった同記事では、「彼は一回をわずか8球で難なくこなしたが、そのすぐ後に堕落が始まった。最初の打者を四球で出しブルージェイズのトロイ・トロウィツキーに2ランを浴びた。そして、それは彼が打たれた大リーグ記録タイとなる4本塁打のうちの1本だった」と続けた。

 ポストシーズンにおける1投手の1試合4被本塁打は、過去に7度。最近では、2002年のア・リーグ地区シリーズで当時37歳だったミネソタ・ツインズのリック・リード投手がオークランド・アスレチックス相手に喫したものだそうで、「ダルビッシュは30歳で、普通はキャリアの全盛期。しかし(この日の登板を終えて)ポストシーズンでの2度の登板で0勝2敗、防御率は5.40となった」と、皮肉った。

 同記事ではさらに試合後のダルビッシュの「悪くはなかった。でもすごくいいというわけでもなかった。野球では、公式戦でもそうであるように、こういうことは起こり得ること」という通訳を介してのコメントを紹介。しかし、ポストシーズンでは、レンジャーズが、4回裏に1-2と追い上げたあとに、3本塁打を許した五回のような投球ミスは、一大事となる。五回の16球の間にダルビッシュは、ケビン・ピラー、エゼケル・カレラ、エドウィン・エンカーナシオンにソロ本塁打を許したとし、「こういう試合では小さなことが勝敗を分ける。4本塁打と、4つのミスピッチだ」というジェフ・バニスター監督のコメントを加えた。

「ダルビッシュは五回で5安打を許しただけ。しかもレンジャーズはこの試合でブルージェイズの6安打に対し13安打した。しかし13残塁で、本塁打が(勝敗を分ける)違いとなった」と、被安打数が少なくとも4本塁打が大きな敗因となったことを強調。

「ダルビッシュが許した本塁打はすべて速球だった。トロウィツキーの本塁打がカウント2−0からで、あとの3本がカウント2−1だったことから、カウントをそれ以上悪くしないために真っ直ぐ以外を投げることができなかった」と、失投の原因を分析。ジョナサン・ルクロイ捕手の「彼は最初の数回は、とても良かった。でもコントロールを崩し始めた。我々は今日、本塁打にやられた。そして本塁打は投球ミスだった」という話を載せた。

 ダルビッシュは、今季公式戦でブルージェイズ相手に登板しておらず、ブルージェイズにとって見慣れない投手だった。特にトロウィツキーは、2014年のオールスターが唯一のダルビッシュとの対戦。先制本塁打を放ったそのトロウィツキーは、「我々はみんな、彼にどれほどの才能があるかを知っている。彼はいいものを持っている。彼が取った三振を見ただろう。早い段階で彼をとらえることができて良かった。特に敵地でね」と同紙に談話を残した。

 ダルビッシュは、試合後の会見で「僕とルクロイは話をしなければならない。今日はおそらく速球を投げすぎた」と話したようで、同紙は、「おそらくダルビッシュとルクロイは第2戦から学ぶことができた。問題はダルビッシュが、このシリーズでもう一回投げるには、レンジャーズが第3戦と4戦をトロントで勝ち、おそらくダルビッシュにボールが託される第5戦に持ち込まなくてはならないということ」と、その反省を生かすチャンスが、もう残されていないことを説明。「きっと、ダルビッシュは自己3度目のプレーオフでの先発を最低でも1年待たなければならないことになるだろう」と、結んだ。3勝先勝で勝負のつく地区シリーズでは連勝で王手をかけたチームが圧倒的に有利。しかも、第3戦からは敵地のトロントでのゲームになる。

 またESPNのウェブサイトでは「チャンスを逃し続けたパンチ力のないレンジャーズはア・リーグ地区シリーズでスウィープ(全敗)される危険にさらされている」という記事で打撃不振を指摘。「打撃の不振は、ダルビッシュ有とコール・ハメルの責任ともいえる。彼らはあまりにもひどくて、レンジャーズは(過去2試合の)18回で一度もリードを取ることができなかった。ハメルズが投げた第1戦では3回で0−5で、ダルビッシュが投げた試合では、五回を終えて1−5だった。こういう状況は打者にプレッシャーを与える。打者を心配にさせ、レンジャーズが公式戦で見せてきた打撃力を発揮できなくさせる」と先発2人を厳しく責めた。
 
 そして3番を打っているカルロス・ベルトランの「我々は早い段階でリードされた。シーズン中は、だいたい先に得点していたのだが』というコメントを紹介した。

 同カードの第3戦は、日本時間10日にトロントで行われる。