<CS速報>横浜DeNAが延長戦を制して初のファイナルS進出!

セ・リーグのクライマックスシリーズ、ファーストステージの第3戦が10日、東京ドームで行われ、横浜DeNAが延長戦を制して巨人を4−3で下し2勝1敗でファイナルステージ進出を決めた。横浜DeNAはロペスの先制2ランなどで先発の内海を2回途中にKO。その後、巨人・村田の同点アーチなどで一進一退の熱戦となったが、延長11回に澤村の緊急降板のアクシデントも重なり、途中出場の嶺井が決勝タイムリー。“守護神”の山崎が、その1点を守り初のCS出場でファイナルステージ進出を果たした。

 序盤は乱打戦だった。
 ロペスのバットが火を噴く。横浜DeNAは初回、内海の立ち上がりを襲った。一死から梶谷が、死球を左手に受けて退場すると、第1戦でもアーチを放っていたロペスが、「梶谷のために絶対に打つんだという強い気持ちを持って打席に入った」と、レフトスタンドへ先制の2ラン。今季は、対巨人戦に、打率.330、8本、17打点と好成績を残していたが、その相性の良さは、短期決戦でも健在だった。

 その裏、今度は巨人が2年目の先発左腕、石田を攻める番だった。二死から村田が三遊間ヒット。続く阿部が、外のスライダーをうまくバットにのせた打球はライトスタンドの最前列に飛び込んだ。「左手でうまく押し込むことができた」。阿部の技術を見せつけるかのような同点アーチ。

 しかし、試合を振り出しに戻してもらった内海が立ち直れない。2回一死からピッチャーの石田にレフト前を許すと、桑原にライト線を破られて、二、三塁。梶谷に代わって2番に入った関根にカーブを捉えられ、簡単にセンターへ勝ち越しの犠飛を打たれてしまう。ここで高橋監督は、内海をあきらめて、大竹をマウンドへ。大竹はロペスを三直に抑えたが、菅野不在のピッチャー陣の弱さが、露呈することになった。

 4回、今度は、先頭の村田が左膝に死球を受けた。まったく動けず担架が用意されて一度は退場したが、治療のあと、満場の拍手をバックに一塁走者としてダッシュで戻ってきた。阿部は、一塁ゴロで封殺されたが、なお一死一塁で、長野がライトフェンス直撃の二塁打。一死二、三塁の同点機を作ったが、ギャレットは外の難しいボールをひっかけて一塁ゴロ、亀井もレフトへ打ち上げて後1本が出ない。

 その村田が6回、価値ある同点アーチ。痛みをこらえ一死から低めのフォークをバットに乗せるようにして左中間スタンドに運んだ。「フォークが多めだったので、それを頭に入れておいた。右足に体重を残して、軸を崩さないようにして打った」。村田の読み勝ち。ラミレス監督は石田に交代を告げた。

 巨人は8回、5回と3分の1を3安打無失点に抑える好投でゲームを締めた2番手の大竹から山口にスイッチ。いきなり、先頭の筒香に内野安打を許して、山口の暴投で二塁へ進み、宮崎に四球。無死一、二塁のピンチを迎えたが、倉本にバントを許さず、追い込んだ後に、ヒッティングに切り替えた倉本のピッチャーゴロを冷静に処理して三塁へ送り、村田から一塁へ転送されての見事な併殺プレー。なおピンチは続いたが、代打・後藤を敬遠、代打・嶺井を二飛に打ち取った。

 9回、巨人は、3連投のマシソンがマウンドに上がって三者連続三振。一方の横浜DeNAは、左腕の田中。先頭の村田が三遊間への内野安打で出塁すると“切り札”の鈴木が代走。だが、その鈴木が逆をつかれて、まさかのけん制死。得点につなげることができずに勝負は3−3のまま延長戦へ。

 巨人は10回、11回と澤村に任せたが、11回、先頭の倉本の打球が、右足をダイレクトで直撃。内野安打となり、澤村は緊急降板。ベンチは無死一塁で田原をマウンドへ送った。
 横浜DeNAは、途中守備から入っているエリアンがバントに成功。一死二塁と得点圏に走者を送って嶺井がレフト線に初球を引っ張って勝ち越しのタイムリー。その裏、ストッパーの山崎が一死から坂本に三遊間ヒットを許して、二死一、二塁のピンチを迎えたが、4番の阿部を打ちとって、1点を守りきり、レギュラーシーズンの勢いのまま悲願のファイナルステージ進出を決めた。
 広島に乗り込んでのファイナルステージは12日からスタートする。




 



 

 試合後、決勝打を放った嶺井がベンチ前でのインタビューに呼ばれた。沖縄尚学から亜細亜大と進み2013年にドラフト3位で入団した3年目の捕手。第一声は「正直、嬉しいです」と弾んだ。

「初回からチーム全員がつないできたものがあります。僕はシーズン途中からしか、いなかったんですが、チームのためになんとかつなごうという気持ちでした」

 延長11回一死二塁の場面で打席向かう心境については、「来た球を強く振ろうと考えていました。抜けた瞬間は、守備をどうしようかなと、考えたんですが、康晃(山崎)が抑えてくれてよかったです」と答えた。

 “守備をどうしようかな”とは、1点を守る捕手としてのリードだ。だが、ストッパーの山崎とは、亜細亜大では、嶺井が1年先輩で、大学時代からバッテリーを組んだ仲。

「ピンチになったのですが、康晃(山崎)が踏ん張ってくれた。信じてリードした」

 今季は、ルーキーの戸柱に開幕マスクを奪われて2軍生活が長かった。
「今年は、ファームの時間長かった。コーチの方々と、一日、一日に積み重ねた結果が、今日につながったと思います」という。そして、「1年間、頑張ってきた結果が、ここにある。広島でも1戦、1戦頑張っていきたい。シリーズの話をするのはまだ早い。ひとまず広島との戦いを勝ち進んでいきたいと思います」と続けた。